アメリカ中西部穀倉地帯におけるの水源の危機

[ 2018/09/15 ]


アメリカでは1970年代から中西部穀倉地帯と呼ばれている地域におけるオガララ帯水層の水位低下が指摘されている。
(参照:月に大量の氷か。月の隕石からその痕跡を発見)


image from ウェキペディア

オガララ帯水層はロッキー山脈東側、大平原の地下に位置する世界最大級の地下水層と言われている。総面積は450,000km²(日本の国土の約1.2倍)にもなる。中西部穀倉地帯は年間降水量が500ミリメートル以下の乾燥地域であり、オガララ帯水層からセンターピボット方式と言われるスプリンクラーによる大規模灌漑が行われている。センターピボット方式とは主に乾燥地域において行われている灌漑農法であり、地下水をくみ上げ、肥料を混入した後、散水管にて水をまく方式である。

 しかしこの地域は化石水源や気象条件、地層の構造により、新たな水の涵養が期待できない。それにも関わらず取水する一方であるため地下水の低下や井戸がれも見られている。

化石水は地中に残存した海水が地下水となったものであり、このままでは将来的に枯渇してしまうと危惧されている
 枯渇の原因は主に人口の増加とそれに伴う過剰な生産により水の浪費が続いたことである。アメリカでは毎年約300万人もの人口が増加している。その結果、食料需要も拡大していった。
 アメリカではこのことから対策として、灌漑面積の縮小やローテーションで作付けを行なう等、節水農業への取り組みを実施してきた。近年では気象衛星を利用し、農地を上空から観測して水が足りない部分にだけピンポイントで散水するといった技術も進んでいる。


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