JR東海 リニアトンネル工事に伴う大井川水系流量問題で妥協案

[ 2018/11/19 ]


JR東海、リニア新幹線南アルプストンネル静岡工区の大井川水系流量問題で妥協案
(参照:現代につながる江戸時代からの上水


image from リニア中央新幹線(JR東海)のウェブサイト

リニア新幹線開通に伴う建設工事については、全国で様々な問題に面している。リニア中央新幹線が通る予定の品川―名古屋間では、静岡市にある南アルプストンネルの静岡工区だけが未着工の状態だ未着工の原因となっているのが、トンネル建設工事に伴い大井川の水量が減少することが懸念されている点だ。大井川水系の水量は治水、利水および周辺の河川環境への影響が大きいとされている。静岡県JR東海は建設に伴う大井川の水量に対する施策を焦点に協議を進めてきた。これまで静岡県はJR東海に対し、トンネルから湧き出る水の全量を同水系に回復させることを求め、対してJR東海は、大井川水系の減少量分のみ戻すとしていた。

2018年10月19日、JR東海の金子慎社長が記者会見を開き、静岡県の意向を汲んだ協定案を提出することを明らかにした。協定案には「原則として全量を大井川に流す」という内容が盛り込まれたという。これに対し、静岡県は「全量」という文言が入ったことに対して一定の評価をするものの、「原則として」という表現に難色を示しており、より確実性を求めている。今回の協定案の提出は、2027年開業に向けての遅れが懸念されるため、JR東海が静岡県に対して妥協案を示した格好になる。しかし、協定案が認められたとしても残された課題は少なくない。今後、湧水全量を戻す手段の開発や、その設置や運用にかかる費用の負担などの問題が出てくることも予想される。リニア新幹線のように、問題解決まで超スピードで走り抜けることは難しそうだ。


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