関西電力、富山県と締結。「黒部ルート」を2024年6月から一般開放へ

[ 2018/11/21 ]


関西電力、富山県と「黒部ルートの一般開放・旅行商品化に関する協定」締結。2024年6月から黒部ルート一般開放へ向けて動き出す。
(参照:国土交通省「ダムを見に行こう(秋号)」発刊


image from 黒部ダム公式ウェブサイト

黒部ダムは日本有数の観光地となっているダムだが、その黒部ダム周辺の観光産業が一層賑やかになりそうだ。現在、宇奈月〜欅平間は黒部峡谷鉄道を利用すると通行することができるが、その先である欅平から黒部ダムまでの間は「黒部ルート」と呼ばれ、トロッコ電車やエレベーター、ケーブルカー、バスなどを乗り継いで行くことになる。黒部ルートは、関西電力が管理する発電施設の保守工事用作業通路という位置づけになっており、関西電力一般からの公募・抽選を行う「黒部ルート見学会」や社客向けの見学会の参加者のみに対して黒部ルートの公開を行ってきた。黒部ルート見学会は当選者2000人に対し、5倍程度の応募者がでる盛況ぶりを見せていた。

黒部ルートを観光資源として活用したい富山県は、「竣工後は公衆の利用に供する」という建設時の条件に基づき、一般開放を長年関西電力に打診していたが安全対策上の問題などで関西電力が拒否する形となっていた。2017年、黒部ダム周辺地域の観光について世界ブランド化を目指す県の会議で黒部ルートの開放について議論が本格化した。2018年10月17日、富山県の長年に渡る交渉が実り、関西電力と富山県は「黒部ルートの一般開放・旅行商品化に関する協定」締結した。黒部ルートはこれまで見学会での事故はなかったが、受け入れ数がこれまでの倍以上になると予想されるため、関西電力が負担する安全対策工事費は莫大な金額になると見込まれる。

2024年に計画されている黒部ルートの開放だが、これまで無料だった見学会は有料になる予定だ。また、開催日についてもこれまでは平日のみだったのに対し、土日祝日にも設定される見通し。一般開放されるとはいえ日にちや人数に制限があるため、プレミア感のある観光資源になることには間違いがなく、富山県を中心に周辺の県観光関係者から注目を集めている。


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