カンボジア 国内最大級の水力発電ダムが操業開始

[ 2019/01/26 ]


カンボジア 国内最大級の水力発電ダム「セサン下流2水力発電所ダム」操業開始
(参照:岐阜県 小水力発電施設「板取川清流発電所」が完成


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2018年12月17日、カンボジアの北東部ストゥントレン州で、同国最大級である水力発電ダム「セサン下流2水力発電所ダム」が操業を開始した。セサン下流2水力発電所ダムはカンボジアの大手財閥ロイヤルグループと中国国営ハイドロランチャン国際エネルギー、ベトナムの電力総公社の合弁事業として進められてきた。カンボジアのダム建設プロジェクトに中国、ベトナムが出資した形となる。これまでもカンボジアは、中国からの資金協力を得てダムの建設に取り組んできている。

セサン下流2水力発電所ダムは発電量400メガワットの予定で、約7億8000万ドル(日本円換算約900億円)を投じてメコン川支流沿いに建設されたが、建設を巡っては多くの懸念があるとして以前から国連がその懸念を表明してきた。建設中止を求める住民の反対デモが起こるほか、食糧安全保障を脅かすと危惧する科学者らが建設中止を求める共同声明を発表するなどの経緯があったが、今回同国が押し切った形となる。12月17日に開かれた開業式典には、同国のフン・セン(Hun Sen)首相が出席し、改めて今回のダム建設が電気料金の引き下げに役立つことを主張した。

特定非営利活動法人メコン・ウォッチによる、セサン下流2水力発電所ダムの建設により懸念されていることは以下の通り。
・メコン河下流域全体の魚の資源量が9.3%減少、50種以上の魚種が絶滅の危機になる予測
・ダムによる水の停滞でラタナキリ州の河川の水質悪化、放水による資産の喪失、洪水被害の激化
・下流への流下物減少により塩害の激化(トンレサップ湖、メコンデルタへの影響)


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