日大工学部 水田が持つ貯水機能を活用した「田んぼダム」で防災研究

[ 2019/01/31 ]


日本大学工学部の研究チーム 水田の貯水機能を活かした「田んぼダム」で防災へ取り組み
(参照:関西電力、富山県と締結。「黒部ルート」を2024年6月から一般開放へ


image from 農林水産省のウェブサイト

日本大学工学部の朝岡良浩准教授の研究チームが、自然の機能を生かした自主防災の研究を進めている。大雨の降雨時に、上流にある水田をダム機能のようにして一時的に水を溜め、下流にある排水路の水位の上昇を抑えるというもの。水田の貯水機能を活かした対策で、「田んぼダム」と名付けられている。

田んぼダム」に取り組んでいる水田には、小さい穴の開いた水位調整板を排水器具として取り付け、流用を調整する。この調整版での実験が福島県郡山市と須賀川市で行われており、効果を実証している。協力してくれる農家さえ見つかれば低コストでできる防災対策になるという。2019年の秋には新たな展開に発展させる予定で、既存の穴の開いた水位調整版ではなく、自動で水位調整できる構造にバージョンアップされる見込み。今後、自動計測したデータをスマートフォンに飛ばし、効果を検証していけるようにしていく。

協力農家は増加傾向にあるが、一方で正確なデータを収集することに問題がないわけではない。現行の水位調整版を使用していては、水田の水抜き作業に時間がかかるため、通年で水位調整版を設置しておかねばならないところを外してしまう農家もいるのだという。万が一のときに正しく使用できるよう、日ごろからの使い方の周知徹底が必要とされる。


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