山口大と大起理化工業共同開発 地下水の流速と流向を紙で測定

[ 2019/05/07 ]


山口大と大起理化工業 「紙」を使った地下水の流速と流向の新測定法を共同開発
(参照:魚津埋没林博物館 地下水に秘められた力を海水と比較、研究)


image from Pixabay

山口大学工学部山本浩一准教(環境衛生工学研究室)と環境計測機器メーカーの大起理化工業株式会社が、地下水の新しい測定法を共同開発したことを発表した。「紙」を使用して地下水の流速と流向を測定するというもので、「ペーパーディスク型簡易地下水流向流速計」の名称で製品化されることが決定した。

地下水は現在、赤外線カメラで粒子の動きを観測するほか、温度変化を計測して地下水の動向を調査する方法が一般的で、既製の機器の価格は300万~500万円程度。今回開発された商品は、透水性のスポンジや紙製ディスクを使用し、従来機器の約30分の1という価格を実現した。測定時の電源も不要。

山口大学山本准教授と大起理化工業株式会社は、2009年ごろから紙を利用した地下水調査機器の開発をスタートさせ、2014年には特許を取得。今回開発された測定機器は、コストが安く済むというだけでなく、測定結果を換算表と照らし合わせることで、専門知識がなくても簡単に結果が判定できる点が大きなメリットとなっている。自治体などで地下水の流向調査、汚染調査などが手軽にできるようになると考えられている。子どもの環境教育にも応用できるとされ、使い方に期待が高まる。発売は2019年4月ごろを予定している。


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