兵庫県 瀬戸内海への排水基準を緩和方向へ見直し

[ 2019/06/16 ]


兵庫県 瀬戸内海への排水基準を見直しへ 基準緩和への動き
(参照:浪速工作所と日本スレッド 工業用水を浄化するモジュール「Wクリーン」を共同開発


image from 兵庫県の公式ウェブサイト

兵庫県は、2019年度中に下水処理場などの排水基準の一部を緩和する方針であることを発表した。今回の規制緩和は、瀬戸内海の水質が関係しているとみられる。問題となっている基準は、水の汚れを示す生物化学的酸素要求量(BOD)の規制値。BODは、1974年に県が条例を制定し厳しく規制した過去がある。1974年に制定された厳しい基準により、瀬戸内海の水質が良くなったとされている。

瀬戸内海の水質が良くなったのにも関わらず、今回規制を緩和させるのには理由がある。瀬戸内海は本来、魚影の非常に濃い場所であったが、近年その魚影は薄くなり、名産品でもあるイカナゴの不漁が問題視されている。水質が良くなったことで海水中の栄養塩が低下、水産資源や水産資源の品質の低下に関連していると推測される。事態を重く見た規制改革推進会議が、2019年4月に兵庫県に規制緩和を提言した。

排水基準の緩和は緩和の範囲設定が難しく、排水基準が甘いと以前のように窒素やリンが過剰になることでプランクトンが死滅、赤潮の発生を助長することにもつながりかねない。環境基準の範囲内で栄養塩をどこまで増やすのか、という基準の設定が問題となることが予想される。新基準の設定までには科学的な検証実験などが必要となりそうだ。兵庫県は今後、議論や検証実験などを経て、2020年3月までの条例改正を目指す。


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