中国電力 治水対策としての事前放流を決定

[ 2019/07/03 ]


中国電力 中国四国以西初、民間発電目的のダムで事前放流を決定
(参照:カンボジア 国内最大級の水力発電ダムが操業開始)


image from 中国電力のウェブサイト

2019年5月20日、中国電力は治水対策として、大雨が予想される場合にダム湖の水位を事前に下げておく「事前放流」を行うことを決定したことを発表した。今回対象となるのは、高梁川水系にある岡山県の新成羽川ダムで、県内最大の規模(総貯水量1億2750万立方メートル)を誇る。中国・四国地方以西での発電目的で建設された民間ダムで事前放流することが決まったのは、今回の新成羽川ダムが初めてとなる。

2018年7月に起きた西日本豪雨で受けた岡山県倉敷市真備町地区の被害が甚大で、倉敷・総社・高梁・新見の4市長が中国電力に協力を要請していたのを同社が受け入れる形となった。今後、新成羽川ダム上流域の合計雨量が110ミリを超えると予想される場合には、発電用の放流口を使い2日前から放流を行い、ダム湖の水位を下げて貯水容量を増やすことになる。これにより、最大で東京ドーム32個分の貯水容量が確保できる計算だ。

事前放流によって発電量が低下した場合の補償については未だ決定しておらず、中国電力は、今後もダムを所管する国土交通省と協議を続ける方針。補償内容によっては、ほかの地域でも民間の電力会社が事前放流に対し前向きに協力することも予想され、国の決定に注目が集まっている。


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