鳥羽水族館 ジュゴンの生息を水中DNA「PCRプライマーセット」で調査

[ 2020/03/20 ]


鳥羽水族館 水中のDNAからジュゴンの生息を確認できる調査法を開発
(参照:河川環境楽園オアシスパーク 水中探検「水中ドローンアドベンチャー」をスタート)


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2020年2月19日、三重県鳥羽市の大型水族館「鳥羽水族館」は、龍谷大学沖縄県環境科学センターの協力で、海水からジュゴンの生息が確認できる新しい調査法を開発したことを発表した。新しい調査方法は「PCRプライマーセット」と呼ばれ、生物が水中に放出したフンや尿、粘液などからDNAを検出し、その存在を把握する「環境DNA分析」と呼ばれるものがベースとなっており、特定のDNAを増幅させて調査を行う。「環境DNA分析」は、これまでも龍谷大学が研究してきた。

ジュゴンは環境省のレッドリストに絶滅危惧1A類として指定されている。従来は、ジュゴンのかみ痕のモニタリングや航空機を使っての生態確認調査などを行ってきたが、費用と手間がかかってしまうことがネックであった。今回の調査方法では、海水を採取するだけで調査が行えるようになり、コストが大幅に削減できるという。

鳥羽水族館では国内で唯一ジュゴンを飼育しており、飼育しているジュゴンの毛根や実際に飼育している水槽の海水を使用して実験が行われた。2019年3月に沖縄県で行われた調査結果から、活用が可能と実証された。「PCRプライマーセット」を用いた調査は生きている個体だけでなく、死骸でも反応を示すという。ジュゴンに姿が似ているマナティーとも判別が可能で、今後ジュゴンの保護活動に大きく貢献されることが期待されている。


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