大成建設 複数の汚染物質を同時に分解する分解菌「N23株」を開発 世界初

[ 2020/03/23 ]


大成建設 地下水の複数の汚染物質を同時に分解する「N23株」を開発 
(参照:名古屋大学、九州大学 1滴の水滴で5ボルト以上の電気を生む素子開発)


image from 大成建設株式会社公式HPより

大成建設株式会社は、地下水環境基準指定の汚染物質を同時に分解できる分解菌「N23株」を独自に開発したことを発表した。複数の地下水汚染物質を同時に分解することができる単一菌株による微生物浄化は世界初となる。

国が定めた「地下水の水質汚濁に係る環境基準」では、28項目の汚染物質のうち7項目が有機性化学物質となっている。地域によっては、平成29年に土壌環境基準に新たに登録され対策が求められているクロロエチレンや1,4-ジオキサンなどの有機性化学物質が広範囲に汚染を引き起こしているとされるところもあり、汚染地下水は早急な浄化が求められている。

従来の浄化方法は、汚染地下水を汲み上げ、浄化作用の強い酸化剤を用いることによる促進酸化法が有効とされてきた。促進酸化法は浄化作用は強いが、コストの高さやCO2排出量の多さなどが問題視されてきた。N23株を活用した微生物による浄化がすすめば、これまでよりもコストは最大半分程度削減できる上、浄化の際に発生するCO2量の削減も可能で、環境負荷の低減にもつながる。大成建設株式会社の発表によると、複数の有機性化学物質を同時分解することが可能であるため、分解にかかる時間も短く済ませられるようになるという。同社は、N23株の浄化性能試験でその有効性の確認が取れため、N23株による浄化技術のシステム化を図りたいとしている。


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