国土交通省、北九州市 オーストラリアへ下水処理水の輸出実験開始へ。新たな水ビジネスへ期待

[ 2010/12/22 ]


この度、国土交通省北九州市などがオーストラリアへの下水処理水の輸出実験を開始する。北九州市の下水処理水をオーストラリアへ運び、現地で再利用の実験を行う。同市はこの実験を水ビジネスの新たな展開へつなげることを期待している。

実験の内容は北九州市とオーストラリアを往復する新日鉄が使用する鉄鉱石の、運搬船の協力で行う。同船のバラスト水として使用される水に下水処理水を使用。それをオーストラリアへ運び、現地では鉱業用の粉塵防止の散水に利用する計画だ。オーストラリアの鉱業地帯では、粉塵防止のための散水は通常海水を淡水化して利用しているが、コストの面で負担となっている。尚、同様のプロジェクトは川崎市千葉市でも計画をされている。(参考:水輸出大国へ。日本から豪州へ輸出実験、今秋実施

今回の計画は、水不足に悩むオーストラリアの淡水利用コストの問題解決と合わせ、バラスト水による環境悪化の問題も解決するとみられ期待が大きいものとなっている。下水処理水を使用することで、バラスト水による生態系の影響が排除されることになる。(参考:パテント・リザルト、バラスト水処理技術、特許総合力のランキングの企業調査結果を発表 トップは三井造船、続いて日立製作所、三菱重工業

北九州は、水ビジネスに関し海外水ビジネス推進協議会を発足させ、アジアを中心とした海外水ビジネス市場への進出に積極的に取り組んでいる。(参考:北九州市 北九州市海外水ビジネス推進協議会が派遣団 ベトナム・ハイフォン市、水ビジネス進出へ
同市としては、今回の実験により、下水処理水の有効活用と新しい水ビジネスにつなげていくことを期待している。


関連する記事

アーカイブス

炭酸水・強炭酸の人気は定着化のきざし

炭酸水・強炭酸飲料は一過性のブームに留まらず、日常生活に溶け込みつつある。 (参照:サントリー食品インターナシ [&he・・・

記事全文

大阪の水族館「海遊館」 海水運搬船の座礁で海水供給ストップ

大阪の水族館「海遊館」、海水運搬船が座礁したため海水の供給がストップし人工海水で飼育 (参照:福島第一原発、台 [&he・・・

記事全文

水道水を充填したペットボトル水のモンドセレクション受賞が盛んに

日本の各水道事業体が発売しているペットボトル水が好評価を得ている。 (参照:日本の名水百選)[ 2018/10/11 ]

記事全文

水道法改正はあるのか

7月の国会を賑わせた水道法改正。今後、水道事業の民営化が進むのか注目が集まる。 (参照:株式会社日立製作所が2 [&he・・・

記事全文

水の有効利用と食糧危機を救う技術『アクアポニックス』

古くからの歴史を持つ技術が人類を水環境問題や食糧危機から救う可能性を秘めている。 (参照:野菜の育て方を変える [&he・・・

記事全文

石狩川を氾濫から守った男、岡崎文吉

岡崎文吉の尽力無くして現在の石狩川はないとまで言われている。 (参照:米南部、記録的大雨で洪水。死者は少なくと [&he・・・

記事全文

運河の大掃除!オランダで3,300円の「ごみ釣り観光ツアー」が好評

オランダで運河のゴミを小型ボートに乗ってすくう「ごみ釣り観光ツアー」が人気 (参照:プラスチックごみもCO2排 [&he・・・

記事全文

関西電力 IoTと気象データを活用し水力発電の運用効率化の研究を開始すると発表

2018年9月18日、関西電力はIoTを活用した水力発電運用効率化技術の研究を開始すると発表した (参照 :荒 [&he・・・

記事全文

東北整備局 成瀬ダム本体の着工開始、国内最大の台形CSGに

2018年9月15日成瀬ダム本体が着工スタート、国内最大の台形CSGが2024年度竣工予定 (参照:荒瀬ダム国 [&he・・・

記事全文

株式会社日立製作所が2018年10月よりIoTを活用した上下水道事業のクラウドサービスを提供開始

株式会社日立製作所は、IoTを活用した上下水道事業を支援するクラウドサービス「O&M支援デジタルソリ [&he・・・

記事全文

ニュース一覧を見る


    PR