川崎汽船株式会社 就役中の大型石炭運搬船に対するバラスト水処理装置改装、運用実験開始へ

[ 2010/12/23 ]


2011年5月より、大手海運会社である川崎汽船株式会社は、株式会社アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッドJFEエンジニアリング株式会社株式会社エス・イー・エー創研と共同で、大型石炭運搬船のバラスト水処理装置搭載実験を実施する。この実験は、財団法人日本海事協会の「業界要望による共同研究」のスキームにより研究支援を受けたものである。


実験は、オーストラリアから日本へ石炭を輸送する大型石炭運搬船の機関室部分を改造する。バラスト水装置はJFEエンジニアリング製、改装工事はアイ・エイチ・アイ マリンユナイテッドの工場にて行われる。これにより、大型船へのバラスト水処理装置搭載の技術的な問題を洗い出し、ノウハウの蓄積を目的とするものである。また、改装設計にあたっては、リバースエンジニアリング手法を実験的に採用。リバースエンジニアリング手法とは、一般的に出来上がった製造物を解析し、設計書などを作成する手法であるが、今回は3次元レーザースキャナーによる機関室構造のデジタル化を行う。リバースエンジニアリングに関しては、エス・イー・エー創研が担当する。

大量のバラスト水を必要とする就航中の型船に対する改装、運用は世界でも初の試みとなる

船舶により各国を移動するバラスト水は、寄港国の生態系に影響を与えるとして、国際海事機関において、バラスト水処理装置の搭載が義務化される。(参考:パテント・リザルト、バラスト水処理技術、特許総合力のランキングの企業調査結果を発表 トップは三井造船、続いて日立製作所、三菱重工業川崎汽船としては、今回の実験を通し、今後大量の需要が発生すると見込まれる大型船のバラスト水処理装置搭載への改装準備を進めることとなる。


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