富山大学の研究グループがムラサキイガイによる重油分解効果を発見。水質汚染に対する効果を期待

[ 2010/12/31 ]


2010年12月29日に、富山大学のの中村省吾教授らの研究グループがムラサキイガイの消化液に重油分解の能力があることを発見した。ムラサキガイは、地中海を原産とする外来種であるが、日本沿岸にも定着し分布している。海岸などで岩場にびっしり密集している光景を目にすることもあるだろう。この外来種のありふれた二枚貝が重油分解の能力を持っていることから、今後の重油による水質汚染に対する効果が期待できるとされる。

ムラサキガイは、食用としても利用されることはあるが、国際的な自然保護団体である国際自然保護連合からは代表的な現地生態系を侵略する外来種としてワースト100に指定されている生物である。ムラサキイガイは、汚染に強い性質から繁殖力が強く、発電所の取水管を詰まらせる原因になるなど、駆除対象の生物となっている。

今回の研究では、このムラサキイガイの消化腺から体液を抽出。その液体に重油の分解効果があることを発見した。また、この効果はムラサキガイを砕いて得られる体液でも効果があることが確認されており、簡単な加工により入手することもできる。今後は、更に成分の詳細や濃縮方法などにつき研究を進める方針とのことだ。最終的には、ムラサキガイからの抽出液により、重油などによる水質汚染を低コストで解消できることになると考えられる。


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