東レ 中国における水ビジネス拡大へ。海水淡水化プラントの逆浸透膜を2箇所で受注

[ 2011/02/26 ]


2011年2月24日、東レ株式会社は、中国山東省青島市河北省唐山市海水淡水化プラントの2箇所で、逆浸透膜を受注した。この2つの海水淡水化施設の合計造水量は1日あたり15万立方メートルとなる。特に、青島市の海水淡水化プラントは1日あたり10万立方メートルの造水量を持ち、同プラントでは中国最大規模のものとなり、同国初の本格的な飲料水供給のプラントとなる予定である。尚、両プラントともに今年中の稼動を予定している。
(参考:東レ ナノテクノロジーにより薬品耐久性を大幅向上させた「高耐久性逆浸透膜」の開発に成功。中国、インドなどの水ビジネス市場展開へ


プラント所在地

プラント所在地


Image from  東レ株式会社


青島市の青島海水淡水化プラントは人口750万人の市民の飲料水を供給するものとして期待されており、淡水化プラントから飲料水が供給されるのは、中国としては初の試みとなる。海水淡水化プラントはスペインベフェサ社が青島市政府と合弁で建設するものとなる。

また、唐山市の曹妃甸海水淡水化プラントは、主に同地区の工業用水として使用され、一部が飲料水となる予定である。海水淡水化プラントは、ノルウェーアクアリュング社と唐山市曹妃甸発展投資集団、現地法人が共同出資して建設するものとなる。

中国では、急激な経済成長に伴う水需要の急増がある一方で、気象変動などによる旱魃の影響により、水資源の確保が緊急の課題となっている。既に国としても効率的な水資源の活用とため、利水関連施設への50兆円の投資を行うなど、水ビジネスに関する市場規模は拡大してきている。また、逆透過膜を使った、海水淡水化、下廃水の再利用水処理などの分野の需要も高まり、近年は年率20%以上の成長を続けている分野である。

同社は、世界でもトップレベルと評価される逆透過膜技術を生かし、水ビジネスを経営戦略のグリーンイノベーション事業の中核として、膜事業の世界ナンバーワンの座を確固たるものとすべく、営業、生産、技術開発の強化を行っていく方針である。


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