北九州市ついに国内自治体初の本格的海外水ビジネス受注-JICAの有償資金協力事業としてカンボジア・シェムリアップ市で浄水場建設設計へ

[ 2011/03/14 ]


かねてより積極的な海外水ビジネス進出への動きをみせていた北九州市がついに、国内自治体初の本格的海外水ビジネス受注を勝ち取った。2011年3月9日の同市水道局の発表によると、カンボジアにおける浄水場建設設計事業の受注を受けたとのことである。東京大阪横浜など活発な活動を見せていた自治体の中でも、本格受注に関しては、北九州市が一歩先んじた形となった。
(参考:北九州市も海外水ビジネス参入 地元企業と「北九州市海外水ビジネス推進協議会」発足

Sunset, Angkor Watimage from flydime

同事業は、国際協力機構(JICA)を窓口とした有償資金協力事業として行われるものあり、昨年8月北九州市が設立した「北九州市海外水ビジネス推進協議会」のメンバーである浜銀総合研究所との協同事業となる。北九州は、カンボジア、シェムリアップ州の州都シェムリアップ市における浄水場設計、需要予測を行う。

同市は世界遺産として有名なアンコールワットがあることで知られる地であり、近年は観光客の急増によるホテルなどの建設ブームの最中であり水需要も増加している。そのため現在の給水能力では完全な能力不足となっている。今回の事業による浄水場が完成することで、水道普及率は17%から55%になるとみられている。

多くの自治体が官民連携を組みながら、技術員の派遣や、提案機会を得るなど海外水ビジネス展開へ動き出している。今回の北九州市の受注を機に今まで積極的な動きを見せていなかった自治体も海外市場を視野にいれた動きに乗り出す可能性も考えられる。また自治体間で情報交換や連携を行う水ビジネスオールジャパン構想も昨年より浮上しており、今後も海外水ビジネスを目指す動きは活性化していくであろうと思われる。


関連する記事

アーカイブス

アサヒ飲料、小学生向け出張「水育」授業~こどもSDGsスクール~

アサヒ飲料が小学生にSDGsの観点から「水育」の出張授業を行う (参照:アサヒ飲料、透明なのにカフェラテ?「ア [&he・・・

記事全文

国土交通省「ダムを見に行こう(秋号)」発刊

国土交通省は9月、平成25年6月以降第23回目となる「ダムを見に行こう(秋号)」を発刊した。 (参照:東北整備 [&he・・・

記事全文

滋賀 茨城ほか3県で「湖沼水環境保全に関する自治体連携」設立 世界湖沼会議で

滋賀県や茨城県を含む5県で水環境保全のため「湖沼水環境保全に関する自治体連携」を設立、世界湖沼会議で発表予定 [&he・・・

記事全文

長野原町役場、八ッ場ダム建設で消えゆく町の景色を動画とフリー素材で後世へ

長野原町役場、ジモフルやぱくたそと提携し、八ッ場ダム建設で消える町の姿を動画とフリー素材で後世へ残す (参照: [&he・・・

記事全文

JAXA、はやぶさ2「リュウグウ」にロボット投下を発表 水の存在を探る

JAXA、探査機はやぶさ2が小惑星「リュウグウ」に小型着陸機MASCOTを投下したことを発表。「リュウグウ」で [&he・・・

記事全文

ソニー、水中でも音楽が楽しめるワイヤレスイヤホン「WF-SP900」を発売

ソニーが水中でも音楽が楽しめる防水防じん機能搭載のワイヤレスイヤホンを「WF-SP900」10月27日に発売す [&he・・・

記事全文

全清飲、清涼飲料水の賞味期限表示を年月表示へ自主ガイドライン策定

2018年9月27日、全清飲が清涼飲料水の賞味期限表示を従来の年月日表示から年月表示へ切り替える自主ガイドライ [&he・・・

記事全文

現代につながる江戸時代からの上水

かつて世界最大の都市であった江戸から現代の東京に受け継がれている上水 (参照:東京都水道局、「東京水」のデザイ [&he・・・

記事全文

炭酸水・強炭酸の人気は定着化のきざし

炭酸水・強炭酸飲料は一過性のブームに留まらず、日常生活に溶け込みつつある。 (参照:サントリー食品インターナシ [&he・・・

記事全文

大阪の水族館「海遊館」 海水運搬船の座礁で海水供給ストップ

大阪の水族館「海遊館」、海水運搬船が座礁したため海水の供給がストップし人工海水で飼育 (参照:福島第一原発、台 [&he・・・

記事全文

ニュース一覧を見る


    PR