日立製作所 中国水ビジネス参入本格化-国内では水道管理サービス企業の第一環境と業務提携

[ 2011/03/17 ]


日立製作所水ビジネス参入の動きが活発化している。2011年3月7日、同社は、中国四川省成都市下水道浄化システムを納入を行った。国内では3月10日に、水道管理サービス企業の第一環境と業務提携および出資について発表した。この動きは、海外水メジャーが得意とし、日本企業の弱点といわれていた運用メンテナンスなどのサービス部門の強化を狙っているとも考えられる。
(参考:日立プラントテクノロジー、中国西部大手水ビジネス企業グループ興蓉集団と事業協定 水ビジネスのグローバル化加速

日立製作所image from 日立製作所

今回、日立製作所が納入した案件は日本のメーカーが、中国市場において、運用、メンテナンスを含む本格的な水ビジネスに参入する初の事例となる。同社としては2025年までに100兆円を超えるといわれる水ビジネス市場において大きな位置占める中国市場へ進出するために、事業力の強化を計画している。その動きの一環が、第一環境との業務提携および出資の動きではないかと思われる。

水ビジネスにおける日本企業の強みは、キーデバイスであるろ過幕技術水処理技術などである。これらの分野は世界のトップといわれる。また、プラント建設などのハード面でも海外水メジャーと伍していくことは可能である。しかし、運用メンテナンスを含む水ビジネスにおけるサービス提供において、企業側にはノウハウが欠如していることが日本の最大の問題といわれてきた。現在その問題は、官民連携などにより、徐々に体制を作りつつあるが、海外水メジャーの牙城は高い。

実際に2025年までに膨れ上がるといわれる水ビジネス市場においても、キーデバイス部門は1兆円プラント建設は10兆円その残り約90億円が運用、メンテナンスを含むサービスの提供になるといわれている。今後日本企業、または官民連合組織が、海外水メジャーに対抗し、水ビジネス市場にどこまで食い込んでいけるか、今後の動きを見守って行くとともに、日本勢がんばれと声援を送りたい。


関連する記事

アーカイブス

AQUA JACKET(株) 社会貢献できる2種類のミネラルウォーターを発売

AQUA JACKET(株) 社会貢献できるミネラルウォーター「NOT JUSTA BOTTLE」発売 (参照:(株)J・・・

記事全文

国際水路機関 海図の日本海の呼称継続暫定 数字表記も

国際水路機関 海図の日本海の呼称継続暫定 「東海」含まず (参照:2020年の世界水週間の中止が決定 新型コロナで)

記事全文

(株)フォレストホームサービス 浄水システム「WACOMS WATER SYSTEM」を新発売

(株)フォレストホームサービス 国内初 天然サンゴ使用の浄水システムを新発売 (参照:株式会社Gloture スマホで管・・・

記事全文

南房総市 ダム渇水のため、断水で売上が減少した事業者に対し給付金支給へ

南房総市 小向ダム渇水で売上減少事業者に対し給付金支給へ (参照:宇都宮市 田んぼダム普及で水害に強い街づくりを目指す)・・・

記事全文

小向ダム

セイスイ工業(株) 油分や有害物を分離して処理する「災害時排水処理システム」を提供

セイスイ工業(株) 「災害時排水処理システム」を提供 被災現場での早期復旧を目指す (参照:渋谷駅 地下雨水貯留施設供用・・・

記事全文

(株)一条工務店 防災科学技術研究所と開発の「水に浮かぶ家」商品化、発売へ

(株)一条工務店 「水に浮かぶ家」商品化、発売へ 浸水対策を強化 (参照:(株)竹中工務店ら VOC汚染土壌・地下水に対・・・

記事全文

水に浮かぶ家

(株)竹中工務店ら VOC汚染土壌・地下水に対する新しい浄化システムを開発

(株)竹中工務店ら VOC汚染土壌を温めて浄化を促進する新しいシステムを開発 (参照:NEDO・東北大ほか 温泉スケール・・・

記事全文

環境省 瀬戸内海の「栄養塩」の濃度が下がりすぎた問題で法改正へ

環境省 瀬戸内海の「きれいになり過ぎた」問題で法改正へ 水域を分けて対策 (参照:長野県 諏訪湖の貧酸素水のメカニズム解・・・

記事全文

日本地下水開発(株) 地中熱で雪国に適した省エネ冷暖房を開発

日本地下水開発(株) 地中熱で省エネ冷暖房を開発 病院などへ導入を目指す(参照:NEDO・東北大ほか 温泉スケールが付着・・・

記事全文

(株)サイバード 自由販売機でおそ松さん「松犬」コラボ「おさんぽ水」販売へ

(株)サイバード 自由販売機でアニメ「おそ松さん」とコラボ「おさんぽ水」販売へ(参照:(一社)日本アクアソムリエ協会 水・・・

記事全文

ニュース一覧を見る


    PR