アレバ社製品の20倍の能力!放射線汚染水処理粉末の開発-金沢大学、太田教授が実験成果を確認

[ 2011/05/23 ]


2011年5月22日、アレバ社製、放射性物質除去装置20倍という能力を持つ、放射線汚染水処理粉末の開発に成功したとの報道があった。開発したのは金沢大学太田富久教授クマケン工業の共同研究チーム。現段階では研究段階の実験成果であるが、実用化に成功すれば、毎時1000トンの放射線汚染水の処理が可能になる。
(参考:物質・材料機構が放射線汚染水処理の新材料を開発-半減期30年の放射性セシウムを長期間にわたり固化

water

Image from 金沢大学

太田教授の研究チームが開発した粉末は、ゼオライトという吸着剤や金属凝集作用のある化学物質を組み合わせたものである。汚染土壌用の浄化剤をベースとしたもので、水中の放射性物質を取り込み沈殿する。

放射性ではないヨウ素セシウムストロンチウムを使い実験。1~10PPMの水溶液で確認したところ、はぼ100%の除去が可能であることが分かった。放射性物質の場合であっても、その効果には変わりはないという。

既に、同教授らは、大規模処理システムの設計を完了。政府、東京電力に対し提案を行っていくとしている。しかし、福島第一原発事故の現場では既にアレバ社の装置による放射線物質除去装置の設置作業は開始しており、6月中の稼働を目指している状況である。

この粉末は素晴らしいものかもしれないが、今の状況では将来の20倍よりも、20分の1でも確実に稼働できるもので対処せざるを得ないであろう。実験室の結果と現実の運用結果が大きく異なるなどということは、いくらでも実例を挙げることができる

しかし、この放射線汚染水処理粉末の効果が実用段階でも実証されば、海洋放射線汚染に対する切り札になる可能性はあるのではないだろうか。


関連する記事

アーカイブス

農研機構 農業用水路の流水熱をヒートポンプの熱源として活用可能に

農研機構 農業用水路に高い熱利用が期待できることを発表 ヒートポンプの熱源に (参照:山形・福島・新潟 水田で [&he・・・

記事全文

(株) P.G.C.D. ジャパン 「水」画像または動画の投稿で浄水剤を寄付

(株) P.G.C.D. ジャパン 3月22日『世界水の日』にちなみ水画像の投稿で浄水剤の寄付 (参照:ナイキ [&he・・・

記事全文

大成建設 複数の汚染物質を同時に分解する分解菌「N23株」を開発 世界初

大成建設 地下水の複数の汚染物質を同時に分解する「N23株」を開発  (参照:名古屋大学、九州大学 1滴の水滴 [&he・・・

記事全文

鳥羽水族館 ジュゴンの生息を水中DNA「PCRプライマーセット」で調査

鳥羽水族館 水中のDNAからジュゴンの生息を確認できる調査法を開発 (参照:河川環境楽園オアシスパーク 水中探 [&he・・・

記事全文

中国 メコン川流域淡水魚水族館「メコン川水底世界」オープン 

中国 中国国内初メコン川流域の淡水魚水族館「メコン川水底世界」オープン  (参照:河川環境楽園オアシスパーク  [&he・・・

記事全文

大阪市大正区 川と一体化した複合商業施設「タグボート大正」オープン

大阪市大正区 河川敷に川と一体化した複合商業施設「タグボート大正」をオープン (参照:大阪水上バス アクアライ [&he・・・

記事全文

ヤンマー(株) 新しいマリンアクティビティ「Wheeebo(ウィーボ)」のサービスを開始

ヤンマー(株) マリンアクティビティ「Wheeebo(ウィーボ)」ハワイでサービス開始 (参照:河川環境楽園オ [&he・・・

記事全文

国土交通省 ダムの新たな洪水対策及び 発電容量の付け替え制度作りへ着手

国土交通省 洪水対策のダム容量減量時に発電容量の付け替えができる仕組み作りへ (参照: 国土交通省 内水氾濫の [&he・・・

記事全文

名古屋大学、九州大学 1滴の水滴で5ボルト以上の電気を生む素子開発

名古屋大学と九州大学の教授グループ 1滴の水滴で5ボルト以上発電する素子開発 (参照:神戸学院大学とブルボン  [&he・・・

記事全文

山形県南陽市 ふるさと納税で消滅危機の「白竜湖」復活を目指す

山形県南陽市 消滅危機の「白竜湖」復活の資金をふるさと納税で募集 (参照:長野県 諏訪湖の水質調査にIoTを活 [&he・・・

記事全文

ニュース一覧を見る


    PR