福島第一原発事故-高濃度放射性汚染水処理工程で生成される高濃度放射性廃棄物1億ベクレル/立法センチ、最終処分までの道筋「報告書に記載なし」

[ 2011/06/10 ]


2011年6月9日、東京電力経済産業省原子力安全・保安院福島第一原発の高濃度放射線性汚染水処理工程の概要を報告。この報告を受け同院より「東京電力株式会社福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の処理設備及び貯蔵設備等の設置について(指示)」が提示された。このやり取りの中で、高濃度放射性汚染水処理工程で生成される1億ベクレル/立方センチの「高濃度放射性廃棄物は、一時的に敷地内に保管する計画は示されているものの最終処分までの道筋は、この報告書には記載されていないことが判明した。
(参照:福島第一原発事故-東京電力、放射性汚染水浄化装置稼働に向け準備を開始

タービン建屋等の水処理の工程image from東京電力

現在、政府では自治体の放射性物質で汚染された下水汚泥の最終処理に関する基準を提示できないでいる。このため、多くので自治体の下水汚泥リサイクルが停止し、下水汚泥がたまる一方となっている。今後、放射線汚染水の処理が進んだ場合、これと同様の問題を福島第一原発は抱えていくことになる可能性がある。ただし、その問題は比較にならない規模であるが。

6月15日から開始される高濃度放射性汚染水の処理は1日1200立方メートルのペースで実施される予定である。これによって生成される「高濃度放射性廃棄物」は、年間で2000立方メートルと予測されている。この保管場所としては、敷地内に専用施設を建設する計画となる。

この「高濃度放射性廃棄物」は、高濃度放射性汚染水を浄化し濃縮したものであるので、当然のことながら、処理される高濃度放射線汚染水よりも更に高濃度の放射性物質を含むことになる。その濃度は、1億ベクレル/立方センチに達する。そして、その最終処理方法の具体策な「対策」なんら決定していない。

東京電力image from東京電力

東京電力image from東京電力

平時の放射性廃棄物は、本格稼働していない青森県六ケ所村六ヶ所再処理工場の高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターで処理されている。同処理工場では2006年から2008年の再処理実績が425トンである。

福島第一原発の放射性汚染水の浄化によって生成される「高濃度放射性廃棄物」については日本には過去にノウハウがない。つまり、最終処分の方法については、研究開発から進めなければいけないというレベルということである。


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