福島第一原発事故-放射性汚染水除去装置の本格試運転が延期、原因は十数か所の水漏れ

[ 2011/06/11 ]


2011年6月10日、福島第一原発にでは同日実施される予定であった放射性汚染水浄化装置の本格試運転が延期となった。原因は、弁や配管接続部など十数か所の水漏れを発見したためである。これにより6月15日に予定している本格稼働がずれ込む可能性が出てきている。
福島第一原発事故-高濃度放射性汚染水処理工程で生成される高濃度放射性廃棄物1億ベクレル/立法センチ、最終処分までの道筋「報告書に記載なし」

東京電力image from 東京電力

東京電力の発表では、15日には放射性汚染水浄化装置の本格稼働に入る予定である。しかし、この水漏れの対応に手間取ってしまうと、15日の本格稼働がずれ込み、それによって放射性汚染水が再び海に流出してしまう危険性がある。放射性汚染水の海洋流出は、関係省庁地元漁協周辺各国も厳しい目で見ており、とても許されるような状況ではない。

また、3号機の原子炉建屋内では確認されていなかった新たな放射性汚染水の6400トンの滞留が発見されている。この放射性汚染水周辺の空間放射線量は水面近くが1時間あたり51ミリシーベルト、最も高いところで同100ミリシーベルトになる。今後は放射線を遮蔽する作業に入るとしている。

更に、現場作業員2人が被ばく限度値の2.5倍となる600ミリシーベルト以上の被ばくをしていることも明らかとなった。この件については、厚生労働省が東京電力に対し是正勧告を出している。

作業の予定を遅らせれば、放射性汚染水は海に流れ出てしまう危険性がある。しかし、強引に作業の遅れを取り戻そうとすれば、それは現場の人たちの大きな負担となるであろう。現場ではまさに綱渡り状態となっているのではないだろうか。これから梅雨に入り、雨量も計算にいれる必要があるあはずだ。大量の降雨は、放射性汚染水の水量を増やすことになる。現状はかなり厳しいものとなっていると推測できる。


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