福島第一原発事故-放射性汚染水除去装置の試運転開始、18日からの本格稼働を目指す

[ 2011/06/14 ]


2011年6月14日早朝から、東京電力では福島第一原発放射性汚染水除去装置の試運転を開始した。本来試運転は10日開始の予定であったので4日の遅れとなった。試運転では低濃度汚染水を通し、浄化性能を確認することになる。その後15日から除染装置塩分除去装置の試運転を行い、問題がなければ、18日からの本格稼働を目指すことになる。
(参考:福島第一原発事故-放射性汚染水浄化装置の本格稼働は16日以降に遅延、水漏れの次はプログラムバグ

東京電力image from 東京電力

放射性汚染水除去装置の稼働に関しては、10日に水漏れ、11日にポンプを制御するプログラムバグが見つかったためである。14日に試運転開始にこぎつけたが、今後は設計通りセシウムの除去ができているのかどうかを検証し、順次プラント全体の試運転に移っていくとしている。

同原発にはすでに10万トン以上の放射性汚染水が滞留しており、放射性汚染水浄化装置が予定通りの性能を発揮し、1日1200トンの処理を正常に行えない場合は、6月末には放射性汚染水が外部に流出する危険性があるとされる。

既に、14日午前7時の段階で3号機作業トンネル立て杭の放射性汚染水の水位は東京電力の管理目標限界まで15cmに迫っていた。同社は、放射性汚染水の一時保管先として集中廃棄物処理施設を想定しているが、作業が遅れた場合、同施設でも保管しきれなくなる可能性が指摘されている。

今後何らかのトラブルにより、放射性汚染水浄化装置が額面性能を発揮できなかったり、100%の稼働ができない場合に備える必要もあるであろう。トラブルは常に想定し、放射性汚染水の移送先の確保も同時並行で行う必要があると思われる。


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