福島第一原発事故-アメリカ・キュリオン社製装置の処理能力が想定の20分の1 原因は放射性汚染水が流れる順番の設定ミス

[ 2011/06/23 ]


2011年6月22日、東京電力は、福島第一原発高濃度放射性汚染水処理システムに使われているアメリカ・キュリオン社製装置の処理能力が想定の20分の1であると発表した。この原因については調査の結果、23日深夜に、放射性汚染水が流れる順番の設定ミスであることが判明した。
(参考:福島第一原発事故-フランス・アレバ社製装置につながるポンプが自動停止 21日の再稼働を目指す

東京電力Image from 東京電力

キュリオン社の装置は淡水の低濃度汚染水を処理する場合には、放射性物質の濃度を1000分1まで下げることができる。これは目標値の通りである。しかし、海水で高濃度放射性汚染水という条件下では、濃度を50分の1に下げるのがやっとという性能であることが明らかとなった。このため、東京電力では汚染水の収容施設を1500トン増設する対策をたてた。

今回判明した高濃度放射性汚染水処理システムの問題は、まず除塩をしなければ、放射性物質の濃度を下げることができないというところにある。そして、その除塩装置に通すためには放射性物質の濃度を1万分の1にしなくてはいけないとのことである。この様な状態で6月22日は現状の報告がなされた。23日には、この問題は放射性汚染水が装置の中を決められた順番で流れていなかったことが原因であることを突き止めた。この流れを制御する設定を変更することで、放射性物質の濃度が下がらないという問題の解決は目処がたったみられる。

東京電力側では機器を調整しながらの運転となっている。高濃度放射性汚染水処理システムの本格稼働に関しては、今のところいつになるかは分からない状況である。


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