福島第一原発事故-9月下旬には高濃度放射性汚染水の流出を回避、今後のシステム稼働率90%が条件

[ 2011/06/30 ]


2011年6月29日、東京電力福島第一原発高濃度放射性汚染水に関し、9月下旬には、高濃度放射性汚染水の流出を回避できるとの見解を発表した。2号機、3号機のタービン建屋に溜まった高濃度放射性汚染水は、現在より1メートル水位を下げる見通しだ。ただし、今後のシステム稼働率90%が条件となる。
(参考:福島第一原発事故-循環注水冷却に向け不安定な稼働状況、今回は配管の微細な穴から漏水

東京電力

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東京電力の発表によると、現在滞留している放射性汚染水は12万2100トンとなり、5月末時点から比べると1万6千トンの増加となった。6月中旬の時点で推定されていた11万トンより1万トン多い。今後は7月5日まで80%の稼働率で浄化処理を行い、7月5日以降は90%の稼働率達成を目標としている。

この稼働率90%を前提として、9月下旬には3万4000トンの高濃度放射性汚染水が処理可能となる。これにより、タービン建屋の水位を1メートル下げるという見通しが達成されることになる。このためには、トラブルが相次いでいる「循環注水冷却」、「汚染水処理システム」の順調な稼働が大前提となる。

現在までにいくつものトラブルが発生し、稼働停止が相次いでいた中、もうトラブルは出尽くしたと判断したのであろうか。これだけ大規模なシステムで多くのトラブルで稼働中断が続く中、今後の稼働率90%はかなりハードルが高いと思える。7月5日から9月下旬までを80日とすると、メンテナンスを含め延べ8日間の停止しか許されないことになる。


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