協和機電工業、東京工業大学、長崎大学が、共同開発中の浸透膜を使用した浸透圧発電システムの説明会開催

[ 2011/08/12 ]


2011年8月9日、水処理プラントメーカーの協和機電工業東京工業大学長崎大学は、共同開発中の浸透膜を使用した浸透圧発電システムについての説明会を実施した。三者は既に福岡市内で実証実験を進めている。原子力発電への不安が高まる中、様々な発電システムの提案、開発が進められているが、この浸透圧発電システムも候補の一つに名乗りを上げそうである。
(参考:メタウォーター 「超高効率固液分離技術を用いたエネルギーマネジメントシステムに関する実証事業」が国土交通省「下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)」に採択

協和機電工業image from 協和機電工業

浸透圧発電とは、浸透圧の仕組みを利用した発電法であり、淡水と海水の塩分濃度の差から生じる浸透圧を使いタービンを回すものである。福岡市内の海水淡水化センターから排出される濃縮海水と下水を利用することで今回の実証実験は進められている。このような濃縮海水と下水を使ったシステムは世界初の試みとなっている。海水淡水化処理の結果、排出される濃縮海水は塩分濃度が通常の海水の2倍であり、その分浸透圧のエネルギーが大きくタービンを回す力も強くなる。

現在の実証実験の計画では7.7キロワットの目標が設定されているが、現在のところ3.7~5.6キロワットの出力に止まっている。今後は膜の透過性性能、発電機の効率を上げることが課題となるとしている。発電コストは1キロワット当たり18.2円で自然エネルギー発電の中で風力発電と同レベルで、太陽光発電に比べると半分以下となる。


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