高知大学と前沢工業など、「OD法」による省エネ型下水処理の実証実験に成功

[ 2011/10/12 ]


2011年10月8日、高知大学高知県香南市日本下水道事業団、水処理装置メーカーの大手前沢工業などが産学官共同で行っていた「オキシデーションディッチ(OD)法」による省エネ型下水処理の実証実験に成功したと報じられた。
(参考:下水と藻「オーランチオキトリウム」で石油を作るバイオマス燃料-仙台市、筑波大、東北大が実用化に向け共同研究開始

日本下水道事業団image from 日本下水事業公団

同実証実験は「エネルギー抑制型下水処理技術の開発」として香南市の下水処理場「野市浄化センター」で2009年7月より行われていたものである。同下水処理場では、4億円の設備を投入し実験を開始。今回の実証実験の成功により、同センターで従来行っていた下水処理に対し、時間を半分、消費電力を67%に削減することが可能となった。

また、下水処理後の処理水の窒素濃度は、1リットル当たり1.3ミリグラムを計測した。通常は、同10ミリグラムでも高水準といわれる。数値は国内最高水準といわれる下水処理施設の数値でも3ミリグラムである。今回の実証実験によって達成した数値はこの数値を大きく下回るものとなる。

オキシデーションディッチ(OD)法」は、微生物を使用し酸素によって汚濁物質を酸化させる「好気処理」と「無酸素処理」を交互に繰り返すものである。今回の実証実験では、一つの水槽で両方の処理をゾーン分けして行うことで処理効率を上げている。

この浄化システムは既存の施設をそのまま生かし、必要な装置を設置することで効率化が可能となることから、将来の下水処理の省エネ化技術として大いに期待のできるものである。


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