「水が世界を支配する」-世界史の謎は、“水”をキーワードにすれば解ける。

[ 2011/11/16 ]


人間は水が無ければ生きていくことが出来ない。飲料水、生活用水だけではなく、大河や海路。そして水力をエネルギーとして有効利用している。今回紹介する「水が世界を支配する」は、その「水」をキーワードとして世界史を読み解いていく一冊となっている。
(参考:地球は2025年に深刻な水危機到来か 人口の半分が水を確保できない!?

水が世界を支配する
水資源が近い将来危機的な状況を迎えるであろうという予測は数多くの国際機関によって発表されている。現在地球上には60億の人たちが暮らしているが、その人たちすべてに衛生的で十分な水がいきわたっているかと問われれば、「ノー」と答えるしかないであろう。本書はそのような現代社会の状況を踏まえ、人口の増加、経済成長によって増える水需要がいずれ自然界から供給される水資源を上回るという視点に立っている。この人類の水危機に対して警鐘を鳴らす1冊だ。

水危機に関しては、平等な配分を行える政治的な仕組み作り水関連技術の発達など人類の持つ知恵に期待できる面もある。著者はこのような対策の必要性、有効性を認め、歴史の中から価値転換による水危機解決の方策を探っていく。しかし、水資源利用の無駄、温暖化現象に伴う気象変動に起因する水資源の偏在の問題、恒常的な水資源の不足は深刻であり、決して楽観できる将来ではないとしている。

著書は、ソロモン・スティーブン。フォーブス誌のスタッフ・レポーター歴任した経歴の持ち主である。現在はニューヨークタイムズなど数多くのマスメディアに寄稿しているジャーナリストである。


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