東北大学 下水汚泥処理の工程を大きく省略、無機粉体の添加と加熱で高純度の水素を高効率で発生させる手法を発見

[ 2011/11/29 ]


2011年11月24日、東北大学張其武助教齋藤文良教授の研究グループは下水汚泥処理の従来の工程を大きく省略し、無機粉体の添加と加熱高純度の水素を高効率で発生させる手法を発見したことを発表した。
(参考:仙台市、筑波大、東北大が石油を作る藻「オーランチオキトリウム」の共同研究推進の連携協定を締結

東北大学

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同研究グループは以前より、木炭バイオマスを利用し98%水素をセルロース基準で97%の収率で発生させることに成功していた。今回はこの手法から一段進み、下水汚泥の粉砕、乾燥工程を経ずに、高純度水素を高収率で発生させる手法を発見した。

手法は以下の通りとなる。

1.下水汚泥に無機粉体を添加し混合する。その上で600度で加熱することで、水素が89.4%、メタンが0.7%、一酸化炭素2.1%、二酸化炭素7.8%が発生。
2.は低廉な物質が利用可能であり、ガス発生を促す。
3.加熱時の雰囲気が水蒸気

今回発見した手法の場合、混合して加熱するという処理で高純度の水素ガスを発生させることが可能であり、下水汚泥の処理コスト、水素ガスの発生コストが大幅に下がることになる。水素ガスは、燃料電池用ガス燃料ガスなどで今後利用の拡大が確実視されるエネルギー源の一つであり、今回の新たな下水汚泥処理による水素ガス製造手法の発見は、下水汚泥処理のコスト削減、水素ガス確保の両面から大きな期待がかかるものとなる。


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