物質・材料研究機構 飲料水中に含まれるヒ素を除去する粉末状の新素材を開発

[ 2012/01/09 ]


2012年1月6日、茨城県つくば市の「独立行政法人物質・材料研究機構」の研究チームが飲料水中に含まれるヒ素を除去する粉末状の新素材を開発した。この新素材は飲料水によって、ヒ素に汚染されている、途上国の飲料水の汚染を解消すること期待されている。
(参考:宮崎県都城市の学校の井戸を使用している学校から基準値を上回るヒ素検出

物質・材料研究機構image from 物質・材料研究機構

ヒ素毒の汚染はアジア、アフリカなどの途上国では深刻な問題となっている。ヒ素は水に溶けやすく人体にとって非常に危険な毒物の一つである。

今回、新素材を開発したのは、同機構の資源循環設計グループである。研究リーダーはエジプト人の、シェリフ・エル・サフティ主幹研究員。新素材は酸化アルミニウムをベースとし表面に5~8ナノメートル(ナノは1/10億)の無数の穴を作った構造体となっている。この穴の内壁にヒ素だけを吸着する物質が塗り込まれている。

日本の基準値で200倍の濃度のヒ素を含む水にこの新素材をいれた場合、半日で90%の除去が可能となる。ここから2段階の浄化を行うことで完全にヒ素を除去できるという。今後は途上国において安全な飲料水確保のために活用されることが考えられる。


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