【インタビュー】安全で美味しい水を飲むにはどうすればいいの??

[ 2010/06/09 ]


人類が生活していく上で必要不可欠な水。一番身近にあるものだが、意外と勘違いしていることや理解していないことも多い。

そこで、水処理システムの設計及び販売などを手がけるメガクエストコーポレーション代表・小笠原氏に、インタビューをさせて頂いた。日常的に何となく行っている水を飲むという行為に対しスポットを当てた質問になっているので、ぜひ参考にしてみて欲しい。

Q1. 地域によって味が違うと聞きましたが、美味しい水の定義があれば教えてください。

A . 美味しい水の条件というものを、1984年、旧厚生省が「おいしい水研究会」なるものを発足させ発表しました。その条件を以下にまとめます。

1.蒸発残留物 (30~200mg/L)
主にミネラルの含有量を示し、量が多いと苦味等が増し、適度に含まれるとまろやかな味がする。

2.硬度 (10~100mg/L)
ミネラルの中で量的に多いカルシウム・マグネシウムの含有量を示し、硬度の低い水はクセがなく、高いと好き嫌いが出る。

3.遊離酸素 (3~30mg/L)
溶け込んでいる炭酸ガスや酸素の量を表す。水にさわやかな味を与えるが、多いと刺激が強くなる。

4.過マンガン酸カリウム消費量 (330mg/L以下)
有機物量を示し、多いと渋みをつけ、多量に含むと水の味を損なう。

5.臭気 (3以下)
臭いがつくと不快な感じがする。臭気度 3以下とは、異臭味を感じない水準。

6.残留塩素 (0.4mg/L 以下)
水にカルキ臭を与え、濃度が高いと水の味をまずくする。

7.水温 (20℃以下)
冷やす事により美味しく飲める。体温と比較して20~25℃低い温度(10~15℃)の水が美味しいとされている。

以上が、美味しい水の条件とされています。しかしながら、この条件に当てはまっていても美味しく感じない人もいます。個人の好みがあるためですね。

私が重要視するのは、水の「味」より水の「飲み方」。水を飲む目的は水分補給です。目隠しをして水道水とミネラルウォーターを飲み分ける事が出来る人がどれだけいるでしょうか。喉が渇いていて、冷やせば美味しいのです。

私は「味」より、安全な水を「身体に良い飲み方」で摂取する事を推奨したいです。

Q2.よく名水百選などと言いますが、「名水=美味しい水」という認識で合っていますか?

A . 各地の色々な定義がありますよね。美味しいのは冷たいから、上記条件に当てはまる軟水であるからであり、特別なものはないと考えてます。水は水です。

Q3. ミネラルウォーターを飲んで何となく健康になった気でいますが、実際体にミネラルは補給できているのでしょうか?

A . 摂取出来ているのかと問われれば摂取しているでしょうね。しかし、一日に必要なミネラルをミネラルウォーターで補給出来るのかと言われればNOですね。沢山飲めばそれだけ排尿も増え、ミネラルは体外へ出されます。ミネラルは食物から摂る事をお勧めします。

Q4.最近、急速に広がりを見せるウォーターサーバーですが、これについてどのようにお考えですか?

A . よく耳にするメーカーの水は悪くないと思います。その他小さな会社の水はよく把握していませんが。問題はガロンボトル内の水を早く飲みきれるかどうかですね。水を出すとガロンボトル内に空気が入ります。空気が入るという事は空気中のカビ菌・一般細菌などが一緒にボトル内に入っているという事です。

サーバーの上にある水は常温(部屋温度)で常時保存されている事になりますよね。コップに入れて少し飲んだペットボトルの水を、テーブルの上に2~3日放置した水を飲みますか?部屋の温度が高い夏場は早めに飲む事をお勧めするのと同時に、サーバーは定期的にメーカーへ連絡し交換してもらう事。内部のチューブは、栄養分の高い水が通る為、細菌が繁殖しているケースが多いです。

Q5.よく海外の生水や氷を飲んではいけないという話を聞きます。何が駄目なのでしょうか?

A . 衛生状態が悪い国・インフラ整備がされていない国は別として、海外の水は硬度が高いためです。地質により例外はありますが、一般的にアメリカ・ヨーロッパ・中国や韓国は硬水とされてますね。逆に台湾・オーストラリア・日本は軟水の地域が多いと言います。もちろん日本でも硬水が出る地域もあります。(珊瑚礁が多い地域は硬水が出る事が多い)

海外の水は、菌でお腹を壊すのではありません。硬度でお腹が緩くなるんですね。海外では、なるべくならペットボトルの水を飲みたいですね。

Q6.最後に小笠原様の考える水を使った身近なECOを教えていただけますか?

A . 私は節水を心がけています。心がけるだけで使う水の量は全然変わると思います。洗顔・歯磨きの時に水を止める、お風呂でシャワーを出しっぱなしにしない、マメに水を止める癖を付けています。

最近、ECOという言葉をよく耳にしますが、ECOと表示される商品に惑わされることなく自分が出来る「勿体無い」を、ほんの少しでも良いので実践したいですね。水は限られた資源です。

しかし、今は蛇口を捻ればいくらでも出るという錯覚を起こします。近い将来、必ず水に困る時代がやってくる。その時代というのは、我々が今生きている世代ではなく、自分の子供、自分の孫でしょう。我々の世代は何をすべきか。それは、それぞれが水について真剣に考えることなのではないでしょうか。


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