NHK、フィルム基板上でも長期間安定して発光し、酸素や水分に強い有機ELデバイスを開発

[ 2013/05/27 ]


有機ELデバイスOLED)を用いた、薄くて軽いシート型ディスプレイの研究開発を進める日本放送協会(NHK)は、2013年5月16日、株式会社日本触媒と共同で、フィルム基板上でも長期間安定して発光するOLEDの開発に成功したと発表した。
(参照:富士通と富士通研究所、PCなどのプラスチック筐体に使える水性塗料を開発

NHK「OLED」と「iOLED」

Image from NHK

従来のOLEDは、基板上に陽極有機層電子注入層陰極の順序で積層して成膜していく。基板材料としてフィルムを用いた場合は、時間の経過とともに基板側および陰極側の両方向から、大気中の酸素や水分が進入し、電子注入層と陰極の劣化が避けられず、寿命が短くなる欠点があった

今回、酸素や水分の影響を受けにくい電子注入層の材料を開発するとともに、劣化しにくい陰極用材料を使用。これらの材料を積層して成膜できるよう、陽極と陰極の位置を入れ替えた逆構造とすることによって、長期間安定して発光する逆構造OLEDiOLED)を生み出すことに成功した。

また、これらの研究を5月30日~6月2日にかけて開催される「技研公開2013」にて公開するほか、5月19~24日にかけてカナダで開催される「Society for Information Display, International symposium」でも発表し、フレキシブル・ディスプレイの早期実現に向けた研究開発を加速させる予定。


関連する記事

アーカイブス

株式会社日立製作所が2018年10月よりIoTを活用した上下水道事業のクラウドサービスを提供開始

株式会社日立製作所は、IoTを活用した上下水道事業を支援するクラウドサービス「O&M支援デジタルソリ [&he・・・

記事全文

IWA世界会議が東京で開催される。

国際水協会(IWA:International Water Association)東京世界会議が9月16日か [&he・・・

記事全文

アメリカ中西部穀倉地帯におけるの水源の危機

アメリカでは1970年代から中西部穀倉地帯と呼ばれている地域におけるオガララ帯水層の水位低下が指摘されている。 [&he・・・

記事全文

バーチャルウォーターを考える

今日食べた食物を作るためにどれくらいの水が使われているか考えたことはあるだろうか (参照:プラスチックごみもC [&he・・・

記事全文

日本の名水百選

日本各地にある平成の名水選を紹介する。 (参照:静岡・三島の源兵衛川が世界水遺産に登録。)[ 2018/09/10 ]

記事全文

日本水フォーラムがはじめた水検定

水に関して知識に自信のある方受けてみませんか? (参照:東京都水道局、「東京水」のデザインをリニューアル)

記事全文

水道の検診にもスマートメーター

水道スマートメーターの活用に向けて開発・研究が動き始めている。 (参照:株式会社クボタ、次世代の水道管を開発)

記事全文

荒瀬ダム国内初のダム撤去

国内初の本格的なダムの撤去となった熊本県八代市坂本町の県営荒瀬ダムの工事が終わった。 (参照:八ッ場ダム 費用 [&he・・・

記事全文

株式会社クボタ、次世代の水道管を開発

パイプメーカーの株式会社クボタが新耐震管のGENEX管を開発した。 (参照:和歌山市、水道水の濁りで3万5千世 [&he・・・

記事全文

自然環境を破壊しない水力発電、「Cappa」

茨城製作所が開発した新しい水力発電「Cappa」 (参照:ライオン、排水リサイクルシステムを開発、自社の千葉工 [&he・・・

記事全文

ニュース一覧を見る


    PR