「水輸入大国」日本。バーチャルウオーターで年間640億トン輸入

[ 2010/07/25 ]


日本には、「湯水のように使う」という慣用句がある。海外旅行のガイドブックには海外では水道水は飲むなと書いてある国が圧倒的に多い。

日本人は、水と安全はただだと思っている


バーチャルウオーター

バーチャルウオーター


これは、故山本七平氏の「日本人とユダヤ人」の中にあった言葉だ。これは色々論争を呼んだ本であったが、それは今回は置いておこう。とにかく、日本は水資 源に恵まれた国であるという意識があった。局所的な水危機はあっても、日本国全体が水危機になるということはあまり想像ができない。

日本の年間の平均降水量は世界平均の倍に相当する約1700ミリだ。しかし、一人当たりの利用可能な水資源の量では世界平均の半分以下。これはどういう訳なのだろうか。少なくとも私は、水不足を実感した経験が無い。それは日本が「水輸入大国」であることが一因だ。ミネラルウォーターの輸入が多いという問題ではないし、日本が水そのものを大量に輸入しているわけではない。

バーチャルウオーター(仮想水)」という言葉を知っているだろうか。日本が輸入している、穀物、畜産物を自給したら、どれだけの水が必要かという計算で出され水量だ。これによると、日本のバーチャルウオーターは年間640億トン。国内の農業用水使用量は約570億トン。バーチャルウォータと国内の農業用水使用量を合算した水量を100とすると、農業用水の自給率は約45%でしかない。カロリーベースの食料自給率40%と似たようなものだ。

ちなみに、「湯水のように使う」という慣用句に相当する英語表現は「It’s wasting time」だそうだ。


関連する記事

アーカイブス

株式会社日立製作所が2018年10月よりIoTを活用した上下水道事業のクラウドサービスを提供開始

株式会社日立製作所は、IoTを活用した上下水道事業を支援するクラウドサービス「O&M支援デジタルソリ [&he・・・

記事全文

IWA世界会議が東京で開催される。

国際水協会(IWA:International Water Association)東京世界会議が9月16日か [&he・・・

記事全文

アメリカ中西部穀倉地帯におけるの水源の危機

アメリカでは1970年代から中西部穀倉地帯と呼ばれている地域におけるオガララ帯水層の水位低下が指摘されている。 [&he・・・

記事全文

バーチャルウォーターを考える

今日食べた食物を作るためにどれくらいの水が使われているか考えたことはあるだろうか (参照:プラスチックごみもC [&he・・・

記事全文

日本の名水百選

日本各地にある平成の名水選を紹介する。 (参照:静岡・三島の源兵衛川が世界水遺産に登録。)[ 2018/09/10 ]

記事全文

日本水フォーラムがはじめた水検定

水に関して知識に自信のある方受けてみませんか? (参照:東京都水道局、「東京水」のデザインをリニューアル)

記事全文

水道の検診にもスマートメーター

水道スマートメーターの活用に向けて開発・研究が動き始めている。 (参照:株式会社クボタ、次世代の水道管を開発)

記事全文

荒瀬ダム国内初のダム撤去

国内初の本格的なダムの撤去となった熊本県八代市坂本町の県営荒瀬ダムの工事が終わった。 (参照:八ッ場ダム 費用 [&he・・・

記事全文

株式会社クボタ、次世代の水道管を開発

パイプメーカーの株式会社クボタが新耐震管のGENEX管を開発した。 (参照:和歌山市、水道水の濁りで3万5千世 [&he・・・

記事全文

自然環境を破壊しない水力発電、「Cappa」

茨城製作所が開発した新しい水力発電「Cappa」 (参照:ライオン、排水リサイクルシステムを開発、自社の千葉工 [&he・・・

記事全文

ニュース一覧を見る


    PR