世界の水危機と日本への影響

[ 2010/07/26 ]


世界の水危機に関しては、2009年1月に開催された世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)の報告書が引用されることが多い。その報告書では、このままのペースで水を消費すると20年以内に世界は深刻な水危機を迎え、経済活動が崩壊すると警告している。特に、中国などの人々の生活水準が上がれば、消費する水の量は膨大なものになるだろう。水は飲むだけではなく、清潔で文化的な生活を送るためには必須のものだ。

水

水そのものが、資源としてなくなるということはない。経済力があれば、水資源を手に入れることは可能であろう。砂漠に出来た都市、ドバイでは2007年までは、高騰する石油価格を背景にした経済力で、あり余るくらいの豊かな水を得ていた。経済力さえあれば、海水淡水化技術で高コストであっても水を得ることは可能だが、2008年のバブル崩壊で、「水泡に帰した」わけだ。まさに「砂上の楼閣」。「金の切れ目が水の切れ目」になってしまった。

しかし、将来の需要増加の要因はいくらでも上げることはできるが、供給増加に関しては今後の技術開発など未知数の要因が大きい。世界における水の需給バランスが供給不足に傾けば、水の価格が暴騰する可能性は高い。これをビジネスチャンスと見るか、経済危機と受け止めるかは、それぞれの立場によるであろう。

日本人にとって、水危機は実感が薄いものである。現在の日本には、深刻なレベルで、水不足の環境下にある人はいないといえる。しかし、食料を輸入に頼ることによって、仮想的な水(バーチャルウォーター)の輸入大国である日本も、将来的には世界の水危機とは無縁ではいられないだろう。


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