シンガポールの水資源戦略 下水の再利用

[ 2010/07/26 ]


は石油などの資源と異なり、再利用が可能だ。都市で利用された水は現在下水として捨てられるだけである。これをリサイクルし使用できれば、都市自体が水資源の供給機能を持つことになる。水不足が深刻な世界の国では、より積極的な取り組みが行われ、そこには日本企業の技術が生かされている。先月も三菱レイヨンが、シンガポールの大規模下水処理場向け大型MBR用精密ろ過膜を受注したというニュースリリースがあった。

貴重な水資源

シンガポールは日本の1.5倍の降水量がある国である。

しかし、国土が狭く、雨水は利用する前に海に流れてしまう。地下水も海水が混じってしまい利用ができない。山が無いのでダムの建設もできない。これにより、水不足に悩まされ、マレーシアより水を購入している。しかし、マレーシアは水資源戦略資源とみなし、契約失効後の2011年より価格を100倍にするという提示をしている。かつてのハルノートも真っ青である。

そのため、シンガポールでは、海水や汽水(真水ではないが海水より塩分の薄い水)の淡水化下水の再利用というオプションを選択しつつある。その戦略の一環として、日本企業の精密ろ過膜による、下水の再利用がなされるということであろう。

シンガポールのこの戦略により、水の自給率は50%まで引き上げられる見込みである。当然のことながら、マレーシアとの契約更新は行わないか、行うとしてもマレーシアの要求を一方的に呑まざるを得ないという状況からは脱することが可能となる、


関連する記事

アーカイブス

熊本市 第4回「アジア・太平洋水サミット」の開催地に決定

熊本市 第4回「アジア・太平洋水サミット」の開催地決定を発表 (参照:IWA世界会議が東京で開催される。)

記事全文

学術誌「Advances in Atmospheric Sciences」 海水温が観測史上最高を記録

海水温が観測史上最高を記録 学術誌「Advances in Atmospheric Sciences」に記事掲 [&he・・・

記事全文

三菱マテリアル 66年ぶりに秋田県で水力発電所を建設

三菱マテリアル 秋田県で水力発電所を66年ぶりに建設することを発表 (参照:カンボジア 国内最大級の水力発電ダ [&he・・・

記事全文

Watergen USA 車内で飲料水を作り出すシステムを開発

Watergen USA 車外の空気を取り込み車内で飲料水を作り出すシステムを開発 (参照: デンマーク 雨水 [&he・・・

記事全文

長野県 茅野市の農業水利施設を利用した観光プログラムの開発進める

長野県 茅野市の農業水利施設を利用した観光プログラムの開発進める 「水の語り部」の養成も (参照:魚津埋没林博 [&he・・・

記事全文

オリコン ウォーターサーバーに関する顧客満足度調査の結果を公開

オリコン 2018年1月のウォーターサーバーに関する顧客満足度調査の結果を公開 (参照:全国清涼飲料連合会 2 [&he・・・

記事全文

厚生労働省 平成31年度予算「災害拠点病院等の電源・水確保」費用補助方針

厚生労働省 平成31年度予算で「災害拠点病院等の電源・水確保」費用補助の方針固める (参照:日本水道協会と水資 [&he・・・

記事全文

日大工学部 水田が持つ貯水機能を活用した「田んぼダム」で防災研究

日本大学工学部の研究チーム 水田の貯水機能を活かした「田んぼダム」で防災へ取り組み (参照:関西電力、富山県と [&he・・・

記事全文

島津製作所 水中でも使用可能な高速無線通信システムを開発

島津製作所 水中でも瞬時に画像を送受信できる高速無線通信システムを開発 (参照:ソニー、水中でも音楽が楽しめる [&he・・・

記事全文

カンボジア 国内最大級の水力発電ダムが操業開始

カンボジア 国内最大級の水力発電ダム「セサン下流2水力発電所ダム」操業開始 (参照:岐阜県 小水力発電施設「板 [&he・・・

記事全文

ニュース一覧を見る


    PR