諏訪湖の湖底に酸素を送る実験開始

[ 2013/08/06 ]


長野県岡谷市、諏訪市、諏訪郡下諏訪町にまたがる諏訪湖で、湖底に酸素を送る実験が2013年6月中旬から始まったことが7月27日に明らかになった。 (参照:長野県 「諏訪湖環境改善行動会議(仮称)」設置 -諏訪湖の貧酸素状態解消へ

諏訪湖

Image from 長野県

夏の諏訪湖は湖底の酸素が枯渇する「貧酸素」状態に陥ることがあるが、今年はその状態が続いている。温かく、常に酸素が供給される湖面の水と、冷たい湖底の水が分離することで発生する。そのため、地元の諏訪湖漁業協同組合が「ナノバブル」と呼ばれる極小さな気泡を人工的に水中に供給する実験を開始した。

実験には、岐阜県岐阜市の機械部品製造会社、株式会社ナックが協力し、岡谷市湊の諏訪湖沖約250メートルの湖底に、直径20ナノメートル以下の小さな泡を発生させる器具を計9本設置した。器具はそれぞれ長さ1メートルほどで、空気は湖岸の空気圧縮機からゴムチューブを通じて送られている。

泡をナノ化することで、水と比重がほぼ同じになり、水面に浮かび上がらずに水中に長くとどめることができる。湖底のヘドロに酸素がうまく供給できれば、バクテリアの活動が活発になり、ヘドロの有機物分解が進むという見込みだ。湖底が浄化されれば、バクテリアによる酸素消費量も減り、貧酸素状態も緩和される良循環も期待できる。

設置から1ヶ月あまり経った現段階で、各設置器具の周りに目立った変化は見られていない。同組合は、今後しばらく様子を見て、効果が得られれば次の段階への取り組みを考えるとしている。


関連する記事

アーカイブス

株式会社日立製作所が2018年10月よりIoTを活用した上下水道事業のクラウドサービスを提供開始

株式会社日立製作所は、IoTを活用した上下水道事業を支援するクラウドサービス「O&M支援デジタルソリ [&he・・・

記事全文

IWA世界会議が東京で開催される。

国際水協会(IWA:International Water Association)東京世界会議が9月16日か [&he・・・

記事全文

アメリカ中西部穀倉地帯におけるの水源の危機

アメリカでは1970年代から中西部穀倉地帯と呼ばれている地域におけるオガララ帯水層の水位低下が指摘されている。 [&he・・・

記事全文

バーチャルウォーターを考える

今日食べた食物を作るためにどれくらいの水が使われているか考えたことはあるだろうか (参照:プラスチックごみもC [&he・・・

記事全文

日本の名水百選

日本各地にある平成の名水選を紹介する。 (参照:静岡・三島の源兵衛川が世界水遺産に登録。)[ 2018/09/10 ]

記事全文

日本水フォーラムがはじめた水検定

水に関して知識に自信のある方受けてみませんか? (参照:東京都水道局、「東京水」のデザインをリニューアル)

記事全文

水道の検診にもスマートメーター

水道スマートメーターの活用に向けて開発・研究が動き始めている。 (参照:株式会社クボタ、次世代の水道管を開発)

記事全文

荒瀬ダム国内初のダム撤去

国内初の本格的なダムの撤去となった熊本県八代市坂本町の県営荒瀬ダムの工事が終わった。 (参照:八ッ場ダム 費用 [&he・・・

記事全文

株式会社クボタ、次世代の水道管を開発

パイプメーカーの株式会社クボタが新耐震管のGENEX管を開発した。 (参照:和歌山市、水道水の濁りで3万5千世 [&he・・・

記事全文

自然環境を破壊しない水力発電、「Cappa」

茨城製作所が開発した新しい水力発電「Cappa」 (参照:ライオン、排水リサイクルシステムを開発、自社の千葉工 [&he・・・

記事全文

ニュース一覧を見る


    PR