中国、有害物質ドラム缶の回収進むも、依然警戒

[ 2010/08/03 ]


中国・吉林省吉林市の化学工場で有害化学物質の入ったドラム缶が松花江に大量に流れ出した事故の続報が入った。

地元政府は8月2日までに、流出した7138本のうち7071本を回収したと発表。黒竜江省では少量の汚染が観測されと発表があった。地元政府は「ごく少量でパニックに陥る必要はない」と強調している。しかしながら、黒竜江省では水質汚染に対する警戒が依然続いており、現地に専門家に派遣した模様だ。

豪雨に見舞われた7月27日夜間に、松花江の支流沿いにあった2企業の倉庫が洪水で押し流された。その際に、流出したドラム缶の約半数の3662本に有害な化学物質が入っていた。

温家宝首相の指示で、吉林省黒竜江省の当局は軍を含め1万2千人を動員して各地で回収作業を展開。回収作業では解放軍兵士が洪水にのまれ犠牲となった。事故発覚後、すぐに記者会見を開き、詳細に状況を説明した。当局は2005年の工場爆発による有毒物質の流出事故では、情報隠しなどで厳しい批判を受けただけに、今回の対応は早かったと評価する声もある。

松花江の下流にあたり、ロシア国境地帯を流れるアムール川には、事故当時の水は今月中旬に到達する。このため、ロシア・ハバロフスク地方当局は警戒を緩めていない。中国側に対し、アムール川流域住民の健康に影響があるかどうかを含めた詳しい説明を求めつつ、24時間態勢で水質検査を続けている。

吉林省では2005年11月に化学工場で爆発事故が起き、大量の有害物質が松花江に流出。当局が1週間以上も事態を公表せず被害を拡大させたほか、ロシア側流域でも基準値をはるかに超える有害物質が検出され、国際問題化した


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