横須賀のマンホール事故は下流側の止水が原因か?

[ 2014/01/25 ]


1月10日、神奈川県横須賀市久里浜の市道に設けられたマンホール内で、老朽化したパーツの交換作業にあたっていた男性作業員4名が、誤って吹き出した硫化水素で倒れ、うち1名が死亡する事故が起きた。この際、マンホールの下流側で事前に行われていた止水になんらかの問題があったという可能性が浮上している。
(参照:コレクション目的で 鳥取県「水木しげるロード」の”下水道マンホールふた”を盗んだ男が逮捕

横須賀市

image from 横須賀市

事故は、深さ2メートルほどのマンホール内で、圧送管の老朽化した空気バルブを交換している最中に起きた。工事にあたり、昨年12月にマンホールの上流と下流でそれぞれ仕切弁を使って止水していたはずだが、バルブを取り外したところ、管内から硫化水素や汚水があふれ出した。

現場周辺では、多くの人が強い硫黄のような匂いを感じており、汚水もマンホールからあふれ出るほどの量で、その様子を見ていた人から「マンホールの中で人が溺れている」という119番通報もあったほどだという。

止水も含めて交換作業にあたっていたのは、都内に拠点を置く民間業者で、作業中だった男性らは、先にマンホールに入った3名が硫化水素で意識不明になり倒れ、異変に気付いて現場監督も中に入った。

硫化水素は無色だが刺激臭が大きな特徴で、大量に吸い込んだ場合、呼吸麻痺や気管支炎を引き起こし、最悪の場合は急性中毒による死も考えられる。現場監督の男性は軽症だったが、先に入った3名は一時心肺機能が停止するほど重体となった。うち2名はまだ意識不明で、1名が事故の翌日に死亡している。これを受け、県警が業務上過失致死傷容疑も視野に入れて捜査を進めている。

下流側の止水が不十分という疑惑が持ち上がったのは、上流側の止水に関して、工事発注者である横須賀市の職員が立ち会い、確認されているからである。


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