水辺環境を観光資源に 日本橋から都心部を水都再興プロジェクト

[ 2010/08/28 ]


2011年4月で、東京の道路の起点・日本橋が現在の石造りの橋に架け替えられて100周年となる。この100周年を控え、日本橋周辺を中心に、都心部の水辺環境にぎわい取り戻し、観光資源とする水都再興プロジェクトが動き出している。世界各地を見渡してみると、水辺空間を観光資源として見直す動きが、広がっている。パリのサンマルタン運河ソウルの清渓川(チョンゲチョン)などが上げられる。ソウルの清渓川は、観光のため、上空を覆う高速道路を撤去した。

東京都中央区では水都再興プロジェクトのため、まず船着場の整備費として約2億円を計上した。9月の区議会に浮桟橋や連絡橋の設計図を示し、来春までに、日本橋のたもとに観光船着き場を整備する予定だ。これにより、新たな人の流れをつくり、観光客の誘致につなげる目的だ。

神田川から分かれて隅田川に注ぐ日本橋川は、江戸時代に舟運でにぎわっていた。現在でも時代の名残をとどめる名橋の数々が架かる。川からは三菱倉庫本社ビルなどの歴史的建築も目にすることができる。

1963年以降、東京五輪を翌年に控え、日本橋川は上空を高速道路で蓋(ふた)をされた格好となっている。その状況の中で、「名橋『日本橋』保存会」が、日本橋に、かつてのに ぎわいを取り戻そうと、船着き場の設置を求めてきた。同会は、地元に拠点を置く大手・老舗(しにせ)企業が会員だ。また、スカイツリー見学の「舟遊ツアー」も観光誘致のために実現を目指している。

東京は江戸時代以来の多くの歴史的な観光資源が水辺を中心に広がっている。また、臨海には新たな観光拠点も多く存在する。こうした水辺環境を舟運で結ぶことで、開放感あふれる水辺空間を創出する。東京は、人々が憩える回遊性にすぐれた都市環境を創造していくことができるだろうか。

東京は江戸時代以来の多くの歴史的な観光資源が水辺を中心に広がっている。また、臨海には新たな観光拠点も多く存在する。こうした水辺環境を舟運で結ぶことで、開放感あふれる水辺空間を創出する。東京は、人々が憩える回遊性にすぐれた都市環境を創造していくことができるだろうか。



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