アジア開発銀行 将来は、水不足の中での農業生産拡大が必須。画期的な対策と新技術が必要

[ 2010/10/16 ]


2010年10月16日から17日に新潟市で開催される「アジア太平洋経済協力会議(APEC)食料安全保障担当大臣会合」へ出席するため、アジア開発銀行のローレンス・グリーンウッド副総裁が15日に来日。副総裁はアジアにおいて気候変動に対応する食糧増産と貿易の拡大の重要性を主張した。


この主張の背景には、アジア開発銀行の調査報告の内容があると思われる。
その調査によると、アジアでは2030年までに食料需要が70から90%増加、現在においても深刻な水資源の問題が更に悪化する可能性を示唆している。そのためには、少ない水量で水資源を有効活用しつつ、多くの農産物の収穫を得るための灌漑(かんがい)システムの再生が必要という話だ。

アジア開発銀行
の国際水管理研究所によると、現在のアジア各地の灌漑システムは、水の生産性が低く将来的に生産者は、その利用をやめてしまうのではないかという懸念が提示されている。水資源は、都市化、産業化による使用量の増加。公害など汚染の可能性などのマイナス要因に囲まれている。更に、農業生産は温暖化などの気象変動にも備える必要がでてくる。

これに対応するには、早急に古い灌漑システムを見直し、より効率的な灌漑システムを構築することにより、農業生産を増加させる方法を模索すべきとしている。

研究は進んでいる。表層水を効率的に利用する、貯水方法の改善、また、灌漑計画の管理を強化するなどの運用面での改革の必要性も提示されている。同研究所では、アジア全体が、ひとつの解決策で、うまくいくとは考えてはいない。しかし、地域間の密接な協力と利害関係の調整、知識の共有が重要だと説いている。また、同研究所研究員は、限定された水利用の中で農業生産を拡大させるには、画期的な対策と新技術が必要であろうとも論じている。


関連する記事

アーカイブス

福光屋 日本酒の仕込み水で作った炭酸水を発売

福光屋 日本酒の仕込み水で作った無糖の炭酸水を発売 (参照:キリンビバレッジ プロテイン入り清涼飲料水を全国の [&he・・・

記事全文

大型台風19号が日本列島に接近中 国が断水対策や停電対策を呼びかけ

大型台風19号(ハギビス)が日本列島に接近 国が断水対策や停電対策を呼びかけ (参照:DCMホールディングス  [&he・・・

記事全文

四日市市 応急給水栓として水供給できる消火栓配備へ 三重県内初

四日市市 応急給水栓として水供給できる消火栓配備へ (参照:熊本市 震災で寄せられた飲料水130トンがほぼ賞味 [&he・・・

記事全文

WHO 飲料水の微小プラ問題は浄化装置除去、影響なしと発表

WHO 飲料水の微小プラ問題、影響なしと発表 (参照:ラストワンマイル協同組合 水やペットボトル入りドリンク類 [&he・・・

記事全文

山陰海岸ジオパーク館 川の働きについて紹介する新しい実験装置を導入

山陰海岸ジオパーク館 川の働きが学べる実験装置を新たに導入 (参照:小山市 「土地改良施設カード」作成 農業水 [&he・・・

記事全文

ソニー もみ殻由来の炭素材料「トリポーラス」で水中のウイルス吸着を確認

ソニー もみ殻由来の炭素材料「トリポーラス」で水の浄化への取り組み進める (参照:Watergen USA 車 [&he・・・

記事全文

キリンビバレッジ プロテイン入り清涼飲料水を全国のローソンで発売

キリンビバレッジ プロテイン入り清涼飲料水「キリン サプリ プロテイン」を全国のローソンで発売 (参照:名古屋 [&he・・・

記事全文

サンフランシスコ空港 ペットボトル入り飲料水の販売禁止へ

米 サンフランシスコ空港 ペットボトル入り飲料水の販売禁止へ (参照:セブンイレブン ジェイデン・スミスが手掛 [&he・・・

記事全文

熊本市 震災で寄せられた飲料水130トンがほぼ賞味期限切れ、活用方法を模索

熊本市 地震支援物資の水130トンがほぼ賞味期限切れ、活用方法を模索中 (参照:山梨県 ミネラルウォーター税導 [&he・・・

記事全文

TOKAI 災害時に生活水と電気を自給自足できる住宅を販売へ

TOKAI 雨水から生活水、太陽光で電力を生み出す自給自足できる住宅を販売へ (参照:Watergen USA [&he・・・

記事全文

ニュース一覧を見る


    PR