第一原発トリチウム水の処分に苦慮。「海洋放出」発言に波紋も。

[ 2017/07/18 ]


東京電力福島第一原発のトリチウム水処理に苦慮。汚染水処理の道は厳しい。
(参照:東京電力 地震で核燃料プールの冷却システムが自動停止


image from 福島民友ネットのウェブサイト

東京電力福島第一原発の地上タンクで保管が続いている放射性トリチウムを含む水の処理方法について、東電の川村会長が、「(海に放出する判断を)もうしている」と発言したことが波紋を呼んでいる。
核燃料冷却のために注ぐ水と、山からの地下水で事故直後から汚染水は増加し続けている。トリチウムの濃度は高く、水に混ざると除去設備でも取り除けないという。6日現在、第一原発の敷地内には約77万トン、タンク約600基の処理水が保管されている。

15日に第一原発を視察した、トリチウム水の処分方法を検討する経済産業省の「多核種除去設備等処理水の取扱に関する小委員会」は、これらのタンクを目の当たりにして、処理方法の解決を急ぐ必要性を報道陣に語った。
この処分方法として、地層への注入、海洋放出、蒸発、水素に変化されて大気放出、セメントで固めて地下に埋没の5つが挙がっている。コストと期間の面から、政府は昨年の6月に水で薄めて海洋放出する方法が妥当というを報告書にまとめている。

しかし、海への放出に、福島県の漁業関係者は反対の姿勢だ。原発事故で深刻な打撃を受けた漁業者が、再興に必死で取り組んでいる最中、風評への懸念は拭えない。この東電の川村会長の発言は小委員会が風評や社会的な影響などを考慮して処理方法と絞り込んでいる間のものだった。
政府や東京電力には福島の県民に向き合い、生態系への影響など、それぞれのリスクを十分に検討し、誠意のある対応が求められるが、解決への道は険しい。


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