自然環境を破壊しない水力発電、「Cappa」

[ 2018/06/29 ]


茨城製作所が開発した新しい水力発電「Cappa」
(参照:ライオン、排水リサイクルシステムを開発、自社の千葉工場に導入、日本水環境学会の技術奨励賞を受賞。


image from 経済月報2014年2月号

近年注目されている再生可能エネルギー。その中でも日本において水資源は豊富なことから適していると言われているのが水力発電である。しかし、既存の水力発電は大規模なダム開発を行い落差を利用した発電施設となり周辺環境への影響が非常に大きい。

 茨城製作所が開発した「Cappa」は川や水路の流れによって発電することから周辺環境への影響を心配することなく設置可能だ。

 通常、ダムによる水力発電は高いところから低いところへ水を落とす際のエネルギーを利用して水車を回転させ、電気エネルギーに変換している。その点、Cappaは川や水路に足場を渡して沈めるだけで発電可能だという。設置環境は水深50センチ以上、幅は1.1〜4.5メートルの川や水路に沈めるだけであり、土木工事は必要なく、製品自体も57キログラムと軽いので大人二人いれば15分ほどで設置ができる。

 発電方法はとてもシンプルであり、装置を水路や川に沈めると水の流れによってプロペラが回り、そのエネルギーが発電機を駆動させ、電気エネルギーに変換している。本体にF1マシンの構造、プロペラに航空機の技術を応用している。これにより水流の速度を上げてより多くのエネルギーを生み出すことを可能にしている。
 自然環境を破壊することなく新しい水力発電の形を実現したCappa。小さな製品であるがとても大きな可能性を秘めている。


関連する記事

アーカイブス

国土交通省「ダムを見に行こう(秋号)」発刊

国土交通省は9月、平成25年6月以降第23回目となる「ダムを見に行こう(秋号)」を発刊した。 (参照:東北整備 [&he・・・

記事全文

滋賀 茨城ほか3県で「湖沼水環境保全に関する自治体連携」設立 世界湖沼会議で

滋賀県や茨城県を含む5県で水環境保全のため「湖沼水環境保全に関する自治体連携」を設立、世界湖沼会議で発表予定 [&he・・・

記事全文

長野原町役場、八ッ場ダム建設で消えゆく町の景色を動画とフリー素材で後世へ

長野原町役場、ジモフルやぱくたそと提携し、八ッ場ダム建設で消える町の姿を動画とフリー素材で後世へ残す (参照: [&he・・・

記事全文

JAXA、はやぶさ2「リュウグウ」にロボット投下を発表 水の存在を探る

JAXA、探査機はやぶさ2が小惑星「リュウグウ」に小型着陸機MASCOTを投下したことを発表。「リュウグウ」で [&he・・・

記事全文

ソニー、水中でも音楽が楽しめるワイヤレスイヤホン「WF-SP900」を発売

ソニーが水中でも音楽が楽しめる防水防じん機能搭載のワイヤレスイヤホンを「WF-SP900」10月27日に発売す [&he・・・

記事全文

全清飲、清涼飲料水の賞味期限表示を年月表示へ自主ガイドライン策定

2018年9月27日、全清飲が清涼飲料水の賞味期限表示を従来の年月日表示から年月表示へ切り替える自主ガイドライ [&he・・・

記事全文

現代につながる江戸時代からの上水

かつて世界最大の都市であった江戸から現代の東京に受け継がれている上水 (参照:東京都水道局、「東京水」のデザイ [&he・・・

記事全文

炭酸水・強炭酸の人気は定着化のきざし

炭酸水・強炭酸飲料は一過性のブームに留まらず、日常生活に溶け込みつつある。 (参照:サントリー食品インターナシ [&he・・・

記事全文

大阪の水族館「海遊館」 海水運搬船の座礁で海水供給ストップ

大阪の水族館「海遊館」、海水運搬船が座礁したため海水の供給がストップし人工海水で飼育 (参照:福島第一原発、台 [&he・・・

記事全文

水道水を充填したペットボトル水のモンドセレクション受賞が盛んに

日本の各水道事業体が発売しているペットボトル水が好評価を得ている。 (参照:日本の名水百選)[ 2018/10/11 ]

記事全文

ニュース一覧を見る


    PR