北海道大学 幻の魚「イトウ」の生息場所を水中DNA解析で推定

[ 2021/02/08 ]


北海道大学 幻の魚「イトウ」の生息域を最新技術ではじめて解明 環境DNAで

(参照:環境省 瀬戸内海の「栄養塩」の濃度が下がりすぎた問題で法改正へ)

image from 北海道大学

2020年11月 北海道大学大学院農学研究院の荒木仁志教授のグループは、絶滅危惧種の淡水魚であり、幻の魚と呼ばれている「イトウ」の生息範囲を最新技術である水中DNA解析を行い、はじめて解明したことを発表した。

調査は、2015年からスタートし、3年に渡って北海道内の120の河川の水を採取した。イトウの排泄物などに含まれるDNAが、水中に含まれていないかを解析するという最新技術、環境DNA解析を行った。その結果、今回調査した120河川水のうち、7河川でイトウ由来のDNAを検出。北海道内では少なくとも7河川にイトウが生息していることが分かった。さらに、地理情報システムによる地形・土地利用に関するデータを組み合わせることで、イトウは、起伏が穏やかで、流域に湿地やラグーンが存在するような河川を好んで生息していることが結果から導き出されるという。

7河川に幻の魚イトウが生息していることが分かったが、環境DNAから推定される個体数には大きな隔たりがある。荒木教授らグループは、イトウは95%以上の個体が道北と道東に生息しており、それ以外の河川では、イトウの個体群が絶滅の危機に瀕している可能性があるとしている。今後は、イトウが棲み易い河川流域環境の在り方を考えるきっかけとなるだろう。


関連する記事

アーカイブス

三峰川総合開発工事事務所 美和ダム「再開発ストックヤード見学会」を実施

三峰川総合開発工事事務所 美和ダム再開発ストックヤード見学会、堆砂対策施設公開 (参照:(株)日立製作所 ダム放流計画の・・・

記事全文

東京大学ほか 海中ロボットによる海氷裏面の全自動計測に成功

東京大学ほか 自立型海中開発 海氷裏面の全自動計測に成功 南極海への調査に (参照:理研 水表面における「フェノール」の・・・

記事全文

熊本 球磨川の治水対策の新ダムが「重力式」になる見通し

熊本 球磨川の治水対策の新ダムが「重力式」になる見通し 「アーチ式」から変更か (参照:長野県 千曲川の治水対策として川・・・

記事全文

(株)ビッグカメラ 宅配水事業へ参入発表 2022年稼働を目指す

(株)ビッグカメラ 富士山地下水で宅配水事業へ参入発表 2022年稼働を目指す (参照:星野リゾート 「星のや 竹富島」・・・

記事全文

長野県 千曲川の治水対策として川幅拡張に着手 2027年度プロジェクト完成を目指す

長野県 千曲川緊急治水対策、川幅拡張に着手 2027年度プロジェクト完成を目指す (参照:ALSOK 相模川でドローンを・・・

記事全文

(株)らしゅえっと 高機能酸化水使用のマウスウォッシュを発売

(株)らしゅえっと 合成添加物不使用の高機能酸化水使用のマウスウォッシュを発売 (参照:アイリスオーヤマ(株) 飲料水事・・・

記事全文

理研 水表面における「フェノール」の光化学反応の直接観察に成功

理研 水表面における「フェノール」の光化学反応の直接観察に成功 5万倍の速さ (参照:株)日本トリム 電解水素水の飲用が・・・

記事全文

ALSOK 相模川でドローンを使った実証実験 AI判定や河川維持管理など

ALSOK 相模川でドローンを使った河川維持管理の実証実験 災害時の巡視や環境変化の解析など (参照:東京大学やNECネ・・・

記事全文

奈良文化財研究所 世界遺産「平城京跡」で大型の排水施設の出土を発表

奈良文化財研究所 世界遺産「平城京跡」東方官衙地区 大型の排水施設が出土 (参照:北海道大学 幻の魚「イトウ」の生息場所・・・

記事全文

アイリスオーヤマ 人気商品「リンサークリーナー」の新型を発売 水の連続噴射が可能に

アイリスオーヤマ(株) 新型リンサークリーナー発売 水の連続噴射が可能に (参照:株式会社Gloture スマホで管理で・・・

記事全文

ニュース一覧を見る


    PR