東レ ナノテクノロジーにより薬品耐久性を大幅向上させた「高耐久性逆浸透膜」の開発に成功。中国、インドなどの水ビジネス市場展開へ

[ 2011/02/23 ]


2011年2月21日、東レ株式会社は、自社オリジナル技術であるナノテクノロジーを応用し、膜の洗浄で使用される酸、アルカリなどの薬品に対する耐久性を大幅に向上させた「高耐久性逆浸透膜」の開発に成功した。また、本製品は洗浄を繰り返しても、透過膜の目的である除去能力、透水能力を高レベルの維持することにも成功している。(参考:パテント・リザルト 膜分離活性汚泥法、特許総合力のランキングの企業調査結果を発表 トップはクボタ、続いて三菱レイヨン、東レ

高耐久性逆浸透膜の開発に成功

Image from  東レ株式会社

同社の「高耐久性逆浸透膜」の開発成功は、大きな市場を開拓する可能性を秘めたものである。環境汚染などにより原水汚濁が酷く、逆浸透膜の洗浄回数が多くなってしまうような下水、廃水の再生水への処理などへの使用に最適であり、今後、水資源の効率的な再利用という考えが広まる中で、世界的に市場が拡大するとみられるものである。特に、中国インドなど経済成長と水資源の不足により、水資源の再利用環境を整備する必要のある国が市場として大きなターゲットとなる。同製品の開発成功をバネに中国、インドを始めアジア諸国などの水ビジネス市場に対し積極的な展開を計画している。

本製品は、高水準なナノテクノロジーを応用し、分子設計のレベルから高度な安定性を実現している。また、精密界面重合により、酸やアルカリ、微量塩素に対する高い耐久性を達成しているのが特長である。

今後の、世界の水資源の需要と供給のバランスが大きく供給不足という方向に傾く中、水資源の効率的な利用は各国の生産活動、国民の生活にとっても非常に重要な課題となっている。その中で、本製品の開発成功は、逆浸透膜という水再利用のコア技術における、日本企業の技術水準の高さを示す物といえるであろう。


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