東京電力、約4700テラベクレルの高濃度放射線汚染水が海洋へ流出と発表

[ 2011/04/22 ]


2011年4月21日、東京電力は、福島第一原発二号機から海に流出した高濃度放射線汚染水総量は約520トンであり、そこに含まれる放射性物質は、約4700テラベクレルになるという推測を発表した。テラという単位はキロ→メガ→ギガ→テラときて各1000倍づつ増える。つまりテラは1兆倍という単位であり、4700兆ベクレルということになる。
(参考:福島第一原発事故-コンリート破損により高濃度放射線水流出か?海洋水汚染に潜むバラスト

東京電力Image from 東京電力

東電が流出を確認し発表したのは、4月2日である。その日から6日間で4.3トン/時で流出したというのが計算の根拠になっている。しかし、それ以前よりの3月下旬から近隣海域で規定値を上回る放射性物質が検出されているという事実がある。この点から一部の専門家は東電の発表以上の流出があった可能性を示唆している。東電が確認できていない経路での放射線汚染水の流出は無いと言いきれるのであろうか。

今回流出した、約4700テラベクレルは、同原発の規定に定められた、1年間に外部へ放出していい放射性物質の安全基準の2万倍に相当する。そもそも単位が大きすぎて、安全なのか、危険なのか、海洋に対する影響はどうなのかが理解できない。過去において、海洋にこれだけの放射線汚染物質が流出した原発事故は無かったはずである。

東電側の説明では、流出を目視で停止確認した4月6日以降も作業を続行。21日には放射線汚染水の外部流出を完全に停止させる作業を完了したと報告している。海洋への影響に関しては即人体に影響はないとしながらも、魚介類などの分析を進めて判断をしたいとしている。

現実に健康被害が、ある無いに関係なく、風評被害は広まっており、それを終息させることは難しい。問題は国内に止まらないだけに、深刻である。政府は、近隣諸国への説明に動き出しているが、一歩間違えれば、このことだけで日本国にとって大きな風評被害を世界中に広めることになりかねない事態である。


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