米ワシントン州のハンフォード核施設で汚染水漏れ

[ 2013/02/17 ]


米ワシントン州インズリー知事の発表により、2013年2月15日、同州のハンフォード核施設で放射性廃棄物の貯蔵タンクから汚染された水が漏れ出していることが明らかになった。
(参照:福島県国見の県北浄化センター、放射線汚泥の新たな受け入れ先を確保

水滴
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今のところ近隣の井戸などで高い放射線量は観測されていない。しかし、今回の漏洩は年間通じて約570~1,140リットルの範囲に及び、長期的な地下水と河川の汚染が引き起こされる危険性もあるという。

同施設は第二次世界大戦の最中であった1940年代、極秘計画の一部として米連邦政府によって建造され、長崎に投下された原爆のプルトニウムもここで製造された。その後、冷戦時代にも活用されたが、今となってはすでに老朽化の許容範囲を超えているという指摘が以前からあった。タンクはすでに20年とされた寿命をはるかに超えて運用されており、数十年にわたる年月が生んだ高い放射性プルトニウムが大量に保存されている。

漏洩が確認されたのは今のところ全177ある地下のタンクのうち1つのみだが、他のタンクも同様に老朽化が進んでいるため、知事はさらなる漏洩について懸念を強め、また連邦政府の早急な対応と地元州政府の権利行使について要望を述べた。
タンクから汚染水が漏れ出すのは今回が初めてではなく、1995年にポンプで汚染水をすべてくみ上げる処置がとられている。
以前から老朽化が進むタンクの汚染水をくみ上げ、浄化する工場の建設が123億米ドルをかけて予定されていたが、工場の安全性に疑問を抱く従業員らの訴訟などにより計画はすでに数年遅れ、さらなる予算を必要としている。2度目の漏洩となった今回、ハンフォードは汚染された核施設として世界的に知られることとなった。


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