大林組、除塩技術「木材チップ塩成土壌改良工法」を開発し東北大と共同で実証

[ 2013/03/28 ]


株式会社大林組は、東日本大震災の津波で被災した塩害農地において、土壌改良雨水による除塩被災木材のチップ材などを活用して促進する「木材チップ塩成土壌改良工法」を開発したと2013年3月6日発表した。その効果は2012年4~9月の間に東北大学と共同で実施された宮城県岩沼市での実証試験で確認されている。
(参照:住友化学・日立造船が津波被害を受けた農地の修復技術を確立

Image from 株式会社大林組

2011年3月11日の東日本大震災では、巨大地震とともに発生した大津波の影響で広大な農地が被害を受けた。津波で被災した農地では、塩害から復旧するために、除塩事業が進められている。

通常作業では除塩用水を用地へ大量に引き込み、土の塩類を洗い流す。そのため、水田ではない排水不良の畑の除塩は難しかった。また被災して地盤沈下を起こしている地域では排水が不十分で除塩が困難になることも少なくない。

今回は農地用に木材チップと土壌改良材を農業機械のトラクターで混合雨水の透水性を高めて塩分の排水を促す工法が考案された。実証試験によれば、塩分を5ヶ月で基準値以下まで抑えることができるという。

大林組は20年前からアラブの湾岸地域の塩分を含む油汚染土の浄化や緑化を行うため、塩害対策技術の開発と適用実績を積み重ねてきた。国内の工事現場でも、海面埋め立て地の塩分濃度が高い掘削土を雨水で除塩して、緑地造成を行った実績がある。

今後も津波で被害を受けた塩害地に加え、気候変動の影響などで大型化するハリケーン、人口増に伴い進展する沿岸開発やデルタ地帯などの塩害リスク対応として活用していく予定だ。


関連する記事

アーカイブス

長野県 千曲川の治水対策として川幅拡張に着手 2027年度プロジェクト完成を目指す

長野県 千曲川緊急治水対策、川幅拡張に着手 2027年度プロジェクト完成を目指す (参照:ALSOK 相模川でドローンを・・・

記事全文

(株)らしゅえっと 高機能酸化水使用のマウスウォッシュを発売

(株)らしゅえっと 合成添加物不使用の高機能酸化水使用のマウスウォッシュを発売 (参照:アイリスオーヤマ(株) 飲料水事・・・

記事全文

理研 水表面における「フェノール」の光化学反応の直接観察に成功

理研 水表面における「フェノール」の光化学反応の直接観察に成功 5万倍の速さ (参照:株)日本トリム 電解水素水の飲用が・・・

記事全文

ALSOK 相模川でドローンを使った実証実験 AI判定や河川維持管理など

ALSOK 相模川でドローンを使った河川維持管理の実証実験 災害時の巡視や環境変化の解析など (参照:東京大学やNECネ・・・

記事全文

奈良文化財研究所 世界遺産「平城京跡」で大型の排水施設の出土を発表

奈良文化財研究所 世界遺産「平城京跡」東方官衙地区 大型の排水施設が出土 (参照:北海道大学 幻の魚「イトウ」の生息場所・・・

記事全文

アイリスオーヤマ 人気商品「リンサークリーナー」の新型を発売 水の連続噴射が可能に

アイリスオーヤマ(株) 新型リンサークリーナー発売 水の連続噴射が可能に (参照:株式会社Gloture スマホで管理で・・・

記事全文

WOTA(株) 環境省創設「環境スタートアップ事業構想賞」受賞

WOTA(株) 第1回環境スタートアップ大賞「環境スタートアップ事業構想賞」受賞 (参照:WOTA 自律分散型の水循環型・・・

記事全文

秋田県 水の効率化を図った発電 水力発電用新型水車の実証実験をスタート

秋田県 水力発電用新型水車の実証実験をスタート 水量効率化のため (参照:新潟県長岡市 消雪パイプの効率的散水の実証実験・・・

記事全文

星野リゾート 「星のや 竹富島」で飲料水の自給をスタート

星野リゾート 「星のや 竹富島」で海水淡水化装置を利用した飲料水自給をスタート (参照:(株)星野リゾート 「星のや」ブ・・・

記事全文

西宮市 「給水スポット」設置へ 市役所本庁舎や公民館から

西宮市 「給水スポット」を市役所本庁舎や公民館に設置 プラ製品削減へ (参照:「ミズコム」による調査 新型コロナウイルス・・・

記事全文

ニュース一覧を見る


    PR