年間降水量の変動幅拡大=安定供給可能な水量減少-水資源白書

[ 2010/07/31 ]


国土交通省は7月31日、2010年版の「日本の水資源」(水資源白書を公表した。その白書では、主な水系で水の安定供給が困難になっていることを指摘している。これは、地球温暖化の影響とみられ、年間降水量の変動幅が拡大している上、降水量も長期的には減少傾向にあることが原因となっている。

今年の水資源白書では、気象庁のデータに基づき、1900年から10年単位で、国内の平均降水量が最大の年と最小の年の差をみると、60年代までは約250ミリから約580ミリ で、平均は約410ミリ。これに対し、70年代から2000年代までは約410ミリから約770ミリで、平均は約620ミリと、変動幅が約1.5倍に拡大 した。
このため白書は、一般家庭で雨水をトイレ用として利用したり、既存ダムの貯水量を増やすための改修工事を行ったりして「水を大切に使う社会」への転換を訴えた。

2005年の独立行政法人海洋研究開発機構地球環境フロンティア研究センターの研究報告では、地球温暖化により、地球上の各地域で降水量がどのように変化するかという点について発表されている。このときには、極中高緯度と熱帯の一部で増加、亜熱帯を中心に減少という結果という研究結果も発表されていた。日本においても、年平均降水量の増加(10%)と比較して豪雨強度の増加率(18%)が高いことが指摘されていた。、今回の白書では、変動幅の大きさという点が指摘されているが、これも、局所的な豪雨強度の増加率が高いことと相関があるのではないかと考えられる。



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