ゲリラ豪雨、地下街・駐車場に対する地下浸水に素早く対応できるゴム製止水堰(せき)開発

[ 2010/08/10 ]


工業用ゴム製品の開発を手がける木下工業は、ゲリラ豪雨などによる地下街・駐車場に対する地下浸水に素早く対応できるゴム製止水堰(せき)を開発。販売に乗り出した。土嚢(どのう)に比べて止水効果が高く短時間で設置できるほか、大型の止水扉よりも安価という。

止水堰はゴム袋状。通常はしぼんだ状態で地下出入り口の溝(深さ約10センチ)に収納し、金属製のふたをかぶせておく。簡易式の窒素ボンベで膨らませる と、せきとなる仕組みだ。一緒に金属製のふたも押し上げるため、ゴム袋の直径の2倍程度の高さの水流をせき止められるという。

標準タイプの直径60センチ、長さ4メートルの止水せきの場合、人力で窒素ボンベの栓を開くと約1分で膨らむ。大型の機械や電気を使わないため、突発的な豪雨で電気系統などが切断されても簡単に設置できるのが特徴だ。

地下への浸水を防ぐには、土嚢を積み上げる昔ながらの対策が取られてきた。金属製の大型扉で出入り口をふさぐシステムも普及しつつあるが、出入り口幅1 メートル当たりの大型扉の単価が約150万円もかかるのに対し、同社の新製品は80万円程度とほぼ半額に抑えられるという。

木下工業はこれま で西日本を中心に河川用のゴムせきを300基以上設置。近年のゲリラ豪雨では人命が失われる被害も発生しており、地下街などでの地下浸水にも転用すること にした。主に地下街や地下鉄の出入り口、高級マンションの地下駐車場出入り口などを対象に今年度中に20~30基の販売を目指す。



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